シリコンウェーハの出荷面積は後半から増加傾向
SEMIは、シリコンウェーハの出荷面積は、2016~2018年まで継続的に成長していく、と発表した。2016年は前年比2%増で成長し、2017年、2018年も2%増で着実に成長していくと予測している。
図1 SEMIが予測したシリコンウェーハの出荷面積 単位は100万平方インチ
SEMIは、鏡面ウェーハとエピタキシャルウェーハを合計した出荷面積を四半期ごとに公表しており、ウェーハ面積には鏡面研磨していないものや、太陽電池用のシリコンは含んでいない。
SEMIのニュースリリースでは、プレジデント兼CEOのDenny McGuirk氏のコメント「2016年のはじめは、シリコン出荷面積が低調でしたが、ここ数ヵ月は勢いを増しています。この勢いは今後も継続し、今年から2018年にかけて、緩やかな成長が続くことが予測されます」を載せている。現実に製造装置がらみや半導体市場そのものも、今年の後半は昨年よりも半導体市場が上回っている。
図2はWSTS(世界半導体市場統計)の前年の売り上げ数字との差を表したグラフである。明らかに7月からプラスに転じている。昨年からのマイナス傾向に歯止めがかかっている。
図2 WSTSの発表している世界の半導体出荷額の前年との差 出典:WSTSのデータをもとにセミコンポータルがまとめたもの
今年後半はプラスで推移していくだろう。これらの数字を見る限り、昨年から続いてきた不況は脱出したといえそうだ。