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7月の製造装置の受注額・販売額は引き続き順調

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2016年7月における日本製半導体製造装置の販売額は着実に伸びて前月比6.3%増の1059億4000万円、受注額は2.4%減の1298億円、B/Bレシオは1.23と順調な状況を表している。FPD製造装置もここにきてようやく健全なレベルになってきた。日本半導体製造装置協会の発表による。

図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ

図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ


前年同月と比べると、販売額は4.9%減だが、受注額は20.7%増と上向いている。B/Bレシオは1年前が0.97で、やや下降気味だったが、今年の7月には受注額は堅調で販売額はゆっくりと伸びている。3月の販売額の伸びはあくまでも2015年度末需要であり、3ヵ月間の移動平均値をとっているため、5月までその影響が出ていた。3~5月の販売額を無視すると、1月を底として6月、7月の販売額はゆっくり伸びていると見てよいだろう。7月時点でも受注額が販売額を23%上回っていることもあり、健全な状態が続いていると考えられる。

半導体と同様に、日本製FPD製造装置の販売額も着実に伸びて前月比4.8%増の407億3600万円、受注額は3.5%増の479億4000万円、B/Bレシオは1.18とこれも順調な状況になっている。


図2 日本製FPD製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ

図2 日本製FPD製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ


FPD製造装置は、中国の液晶バブルが収まったようで、ようやく実需と受注とがかみ合い始めたといえる。これまでは、受注額が異常に多く、B/Bレシオが意味を持たないほど実需と合っていない状況が続いていた。受注額・販売額の中身についてSEAJはコメントしていないが、有機EL(OLED)の設備投資需要が出てきているのであろう。


参考資料
1. 半導体製造装置、健全な受注続く (2016/07/22)

(2016/08/18)

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