2014年の世界半導体ランキング見込みをIC Insightsが発表
2014年の世界半導体ランキングの見通しをIC Insightsが発表した。1位Intel、2位Samsung、と順位の大きな変動はなく、TIと東芝が7位と8位を入れ替わっただけにとどまりそうだ。特筆すべきは、20%以上成長する見込みの企業が3社もあったこと。TSMCが26%増、MediaTek+MStarが25%増、SK Hynixが22%増になりそうだ。
表1 2014年世界半導体トップ20社ランキング 出典:IC Insights
この市場調査会社によると、トップ20社に入る企業の地域別では、米国8社、日本3社、欧州3社、台湾3社、韓国2社、シンガポール1社という見通しであった。また、ファウンドリ専門が2社、ファブレスが6社という結果になりそうだ。
10%以上成長しそうな企業では、InfineonとNXPがそれぞれ17%増、Micron+Elpidaが16%増、Freescaleが14%増、Qualcommが11%増、ソニーが10%増という見込みである。ランキングの中で、合併したMicron+Elpidaなどの企業は前年の数字も両社の合計を含んでいるため、合併で増えるわけではない。
日本勢は、為替レートをいくらに設定して決めたのかについてIC Insightsはまだ明らかにしていないが、円安が進んだ効果は数%程度の影響力はある。例えば、100円から105円では5%の変動になる。
また、ランキングにはファウンドリ2社が入っているが、ファウンドリを全て除いた半導体各社の売上額を合計すると、今年の世界半導体市場は8%成長するとIC Insightsは見込んでいる。