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半導体製造装置の受注額は依然好調、販売額は駆け込み需要の影響大

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2014年4月における日本製半導体製造装置の受注額は少し後退、1158億5100万円となり、販売額は1397億5100万円、B/Bレシオは0.83と2カ月連続1.0を切った。これをどう見るか。3月の駆け込み需要の影響はどうなるか。

図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ

図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ


SEAJが発表するこれらの数字は3ヵ月の移動平均値である。3月の値が飛びぬけて高かったとすれば、4月の数字も2,3,4月の平均値であるため、3月の高い数字の影響を受けている。4月単月の数字が、たとえ1月か2月並みの数字だとしても、やはり3月並みの販売額になる。SEAJは単月の数字を発表していないため、真の数字をつかむことはできないが、3月の数字は5月まで残る。

B/Bレシオだけ見ると、まるで不況がやってきたように思えるが、3月単月の販売額の数字が飛びぬけて高いなら消費増税前の駆け込み需要だということになる。直近で不況が来るというような情報や予兆は国内外にまだ見られない。

FPDの方は、3月に特に急増した数字ではないことから、消費増税の影響は受けていないと言ってよいだろう。4月は受注額が7%程度低下したが296億800万円で、販売額は12%増の236億4600万円となり、B/Bレシオは1.25という結果であった。


図2 日本製FPD製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ

図2 日本製FPD製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ

(2014/05/27)

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