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日本製の半導体・FPD製造装置、共に上向いてきた

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半導体製造装置市場が持ち直してきた。日本製半導体製造装置の受注額は5カ月連続プラス成長しており、2013年3月には販売額が受注額を上回るほどに装置が売れた。この結果、B/Bレシオが1.00を割り0.96となったが、悲観するほどのレベルではないだろう。

図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ

図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ


SEAJ(日本半導体製造装置協会)がこのほど発表した日本製半導体製造装置は受注額、販売額とも好調に推移しており、特に受注額は2012年10月を底として5カ月連続伸びている。販売額は2ヵ月遅れて、2012年の12月を底として回復が始まり、これも3ヵ月連続伸びている。

B/Bレシオ(販売額に対する受注額の比)は、12月の1.23をピークに、徐々に低下しており、この3月には0.96まで下がった。12月から2月までは販売金額の伸びと受注額の伸びがほぼ同じような歩調でやって来てB/Bレシオもほぼ同じ値に推移していた。3月に入り販売が急に伸びたためにB/Bレシオが1.0を下回ってしまったが、受注額が減少した訳ではないので、それほど心配することではないだろう。


図2 日本製FPD製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ

図2 日本製FPD製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ


一方、FPD製造装置は3月になり、ようやく受注額、販売額とも上向きに転じた。受注額は前月比で75.7%増となり、販売額は35.5%増となった。受注額・販売額とも3ヵ月の移動平均で表しているため、単月の伸びはもっと高いはずだ。ただ、年度末の受注・販売の影響もあるため手放しては喜べないが、12年の3~4月や9~10月のような受注額と販売額が大きくかい離していた状態は脱したようだ。

(2013/04/22)

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