セミコンポータル
半導体・FPD・液晶・製造装置・材料・設計のポータルサイト

IHSの2012年世界半導体売上ランキング確定、サムスンはプラス成長

|

市場調査会社のIHSグローバルもICインサイツ(参考資料1)に続き、2012年における世界半導体市場シェアランキングを発表した。ICインサイツと比べ、順位の変動はほとんどない。販売額のダブルカウントを避けるため、売り上げの大きなファウンドリは含めていない。

表1 2012年の世界半導体売上確定ランキング 出典:IHSグローバル

表1 2012年の世界半導体売上確定ランキング 出典:IHSグローバル


順位は、1位インテル、2位サムスン電子となり、ICインサイツと変わらないが、売り上げの伸びが異なる。ICインサイツではインテルは1%減の491億1400万ドルだったが、IHSはインテルを2.7%減の474億2000万ドルと見ている。2位のサムスンの評価は大きく分かれた。ICインサイツは4%減の322億5100万ドルだったが、IHSは9.5%増の312億6400万ドルとした。

サムスンは2012年1月にサムスン電機からLED部門を買い取ったため、プラス成長したといえるだろうか。残念ながら、そうとは言い切れない。サムスンをマイナス成長だと見積もったICインサイツが発表した確定ランキングでは、「光デバイスとセンサ、個別半導体を含むIC以外の半導体」をO-S-Dとして別に計上しており、サムスンのO-S-Dの売り上げは2011年の7億8000万ドルから2012年には25億2100万ドルへ3倍に伸ばした。すなわち、LED部門の買収の影響が含まれているはずである。しかしICも含めた半導体全体では2012年にマイナス成長、とICインサイツは見積もった。

3位にはクアルコムが入った。クアルコムは29.2%成長した。同社は、2010年の9位から2011年6位、そして2012年に3位と大きく順位を上げてきた。スマートフォンやタブレット向けのモデム・RFチップで成長した。2012年はアセロスコミュニケーションズを買収して売り上げを伸ばした。同社の29.2%という伸び率は、トップ25社の中で最も高い。その次がLSIの22.6%増、3番目がソニーの21.8%増だった。ただし、ソニーの数字は、ICインサイツの調査では前年比6%減となっており、詳細は明らかではない。

参考資料
1.クアルコムが34%、グローバルは31%伸びた2012年の半導体確定ランキング 2013/04/03)

(2013/04/12)

月別アーカイブ