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日本製半導体製造装置、受注額・販売額とも着実に増え、B/Bレシオも健全に

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日本製半導体製造装置は2013年2月に1.17というB/Bレシオを示したが、受注額も販売額もいずれも伸びており、健全な方向に向かっていることが、SEAJ(日本半導体製造装置協会)の調べでわかった。1月は1.18と少し高いが、2月の値を落ちたと見るべきではなく、回復基調にあると判断した。

図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ

図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ


2月における受注額は3ヵ月の移動平均で794億9900万円、販売額は同682億3100万円で、B/Bレシオは1.17となった。B/Bレシオだけだと1月の1.18からわずか下がったように見えるが、むしろ健全な方向に向かっている。

一方、日本製FPD製造装置は、2012年9月の受注額、B/Bレシオ共にピークになって以来、下降傾向が続いており、2月の受注額は9月の267億1000万ドルから109億7400万円となった。これは9月の値の41%しかない。B/Bレシオは9月に2.45というバブルにも似た高い異常値を記録した後、ずっと減少し、この2013年2月には0.77、とついに1.0を割ってしまった。B/Bレシオは販売額に対する受注額の比であるから、1.0を割ると販売額よりも受注額の方が少なくなる、という好ましくない方向になる。

FPDの販売額は9月を底として、10月、11月と増加が続くと思われたが、12月からは再び下落し始め、この2月にようやく前月比で下げ止まった。


図2 日本製FPD製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ

図2 日本製FPD製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ


FPD製造装置の下降傾向は継続しているが、半導体製造装置の方が着実に緩やかだが上昇傾向に向かっている。

(2013/03/21)

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