セミコンポータル
半導体・FPD・液晶・製造装置・材料・設計のポータルサイト

日本製半導体製造装置のB/Bレシオ低下が続く、0.65に

|

先月SEAJが発表した半導体製造装置とFPD製造装置の販売額統計から減速傾向(参考資料1)、と表現したが9月もその傾向は続いている。半導体のB/Bレシオは0.65となった(図1)。やはり受注額の減少が続いているため警戒状態だ。一方、FPDは、2.45という異常に高いB/Bレシオ(図2)になっているが、販売額が全く追いついていない状態になっている。

図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額 出典:SEAJ

図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額 出典:SEAJ


半導体製造装置の受注の減少が続いていることがB/Bレシオを押し下げた要因であり、この傾向がいつまで続くのか目が離せない。ただ、販売額はむしろ下げ止まっており、製造装置メーカーは、生産を続けながら次の対策を講じるという難しい局面を迎えている。

FPDは受注額がフラットから再び上昇し、販売額は相変わらず減少し続けているため、B/Bレシオが2.45、と異常に高い値を示した。これは、製造装置の生産態勢を縮小しすぎた結果、受注に過剰な要求が来ていると思われる。


図2 日本製FPD製造装置の受注額・出荷額 出典:SEAJ

図2 日本製FPD製造装置の受注額・出荷額 出典:SEAJ


参考資料
1. 製造装置、半導体は受注額、FPDは販売額で減速傾向に (2012/09/25)

(2012/10/20)

月別アーカイブ