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スマートフォン用アプリケーションプロセッサのランキングが発表される

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世界のスマートフォン用アプリケーションプロセッサのランキングが発表された。それによると、トップにはクアルコム、2位にはテキサスインスツルメンツ(TI)が続いている。クアルコムは売り上げ、チップ数量ともトップだとしている。

表1 スマートフォンの2011年1Q売り上げランキング 各社の数字は公表されていない。
出典:Strategy Analyticsの発表したプレスリリースを元にセミコンポータルが作成

表1 スマートフォンの2011年1Q売り上げランキング 各社の数字は公表されていない。/出典:Strategy Analyticsの発表したプレスリリースを元にセミコンポータルが作成


このランキングを発表したのは、英国、米国に拠点を置く市場調査会社のストラテジーアナリティクス(Strategy Analytics)社。今回、その携帯向け部品技術の調査を行い、その結果の一部を公表した。スマートフォン用アプリケーションプロセッサの世界全体の売り上げは、2011年の第1四半期に対前年同期比108%増(2倍強)の16億8000万ドルに達した。

6月中旬に米IDC(International Data Corp)が発表したスマートフォンの台数として、2011年に4億7200万台という数字がある(参考資料1)。非常にラフな見積もりだが、四半期では1億台と仮定すると、アプリケーションプロセッサの単価は16ドル程度になる。

今回ランキングトップのクアルコム社は、2010年の第4四半期にTIを抜いて1位になり今期もキープした。クアルコムは、通信用ICのトップメーカーであり、ベースバンドICやアプリケーションプロセッサで幅広い製品ポートフォリオを揃えている。代表的なアプリケーションプロセッサSnapdragonの売り上げは、同社が持つスマートフォン用プロセッサ全体の22%を占め、ASP(平均単価:average selling price)の維持に貢献しているとストラテジー社は見ている。

「2011年はアプリケーションプロセッサメーカーにとっては、コスト競争の激しい年になってきた。スマートフォンメーカーがサプライチェーンにおいて複数ソースから購入するようになってきたからだ。製品ポートフォリオを広く持つ半導体メーカーが有利だ」とストラテジー社携帯部品技術部門ディレクタのスチュワート・ロビンソン氏は述べる。

参考資料
1. スマートフォンは2011年に55%増の4億7200万台に成長とIDCが予測 (2011/06/13)

(2011/06/30)

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