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日本製半導体製造装置の世界市場、受注額は上昇傾向、B/Bレシオも1.0を維持

世界市場における日本製半導体製造装置の11月分の受注額と販売額がまとまった。受注額は772億2400万円、販売額が646億9200万円という実績であり、先行指標となるB/Bレシオ(販売額に対する受注額の比)は1.18と先行きは明るい。

半導体製造装置 日本製装置 受注高/販売高


半導体製造装置 日本製装置 受注高


半導体製造装置 日本製装置 販売高


これは、SEAJ(日本半導体製造装置協会)がまとめ、24日に発表したもの。2008年の10月を機にこれまで受注額がぐっと落ちてしまったため、同年11月も低落し、この傾向は09年2月の底まで続く。来年2010年はこれほどひどくなるという材料は何も見当たらないため、このまま回復基調にはなっていくだろう。となるとB/Bレシオも1.0を超す状態は、悲観的に見ても4〜5月までは続くことは間違いない。

その先は今、見えないが、それは従来の景気予測でも同じことで、経済予測で半年先が見えたことはほとんどない。悲観的に見過ぎると成長路線に乗り遅れ、さらに沈むことにつながっていく。2番底などと将来を悲観的に見ることこそ、要注意である。

(2009/12/24)
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