中国の電子製品生産台数は前年を上回り、ICも8月に14%増を記録
中国のエレクトロニクス製品の生産が順調に伸びている。プラズマテレビの1〜7月累計の生産台数は前年同期比で2.15倍となり、輸出の伸びは大きくマイナスであるから中国国内での消費が伸びていることになる。液晶テレビも6、7月は前年を大きく上回り、パソコンは8月の生産が7月を上回り、過去最高の1661万台を記録した。
パソコンの生産台数は、5月以来、前年同月比を上回ってきたが、特に、7月、8月は過去最高の生産台数を更新している。この結果、1〜8月のパソコン累計生産台数は1億510万台と前年同期比の15.1%増を記録した。
携帯電話はまだ前年レベルに達していないが、これまでメジャーだったGSM機がCDMA機に追い上げられているという特徴が今年見られる。1〜7月の累計で見ると、2008年のGSM機は2億9624万台、CDMA機は5120万台と大きく差が付いていたが、2009年にはGSM機2億3620万台、CDMA機は8082万台と追い上げている。ただし、CDMA機の大多数が輸出に向けられ、1〜7月の輸出累計は7166万台になっている。
これらパソコンや携帯電話機の回復を受けて半導体ICの生産個数も回復してきた。5月から8月までは前年を上回る個数を生産し、8月には44.9億個と前年同月比13.7%の伸びを示した。
セミコンダクタポータルのコンテンツパートナー、アレグロ インフォメーション・インク(以下アレグロ)による、中国のエレクトロニクス・半導体・液晶分野のマーケット情報です。アレグロは、同社独自の調査及び、中国国家統計局、CCID、中国電子報、経済参考報、国際金融報などから得たフレッシュな情報をベースに、特に中国のIT、エレクトロニクス、半導体・液晶関連の情報収集・提供、分析、調査を行っています。今回、提供したのは、同社の月刊レポート「中国レポート:Electronics and Semiconductor China」の2009年9月号からの一部抜粋です。