07年の半導体CAPEX見込み下方修正へ
−前年比1.5%減の552.3億ドル、装置売上高は同3.2%減予想(Dataquest)−
2007年の半導体投資額(CAPEX)は、2006年12月予想より下方修正がなされ、対前年比1.5%減552.3億ドルなるとの発表がGartner Dataquest社から発表された。半導体装置市場は、同3.2%減の406.3億ドルとなった。同社が2006年12月時点で発表した予測では、2007年の半導体投資額は、前年比1.0%増の556.2億ドル、半導体装置市場が同0.7%減の420.7億ドルとなっていた。
また、半導体売上高についても2007年については、前年比6.4%増の2.764.1億ドルと、前回の9.2%増2,830.2億ドルから、下方修正となった。
2008年についても、全体として、2006年12月時の予想の下方修正となっており、半導体売上高は、前年比8.2%増の2,991.3億ドル、半導体設備投資額は同10.7%増の611.4億ドル、半導体装置売上は14.9%増の466.7億ドルと予想されている。
Gartner Dataquest社では、今後もメモリの需給バランスやCPUのプライス競争等で、さらに下方修正になる懸念も持っている。装置市場については、2007年は、メモリへの投資等でその分野は依然として好調な年となる可能性があるが、メモリ以外については、前年よりも下回ることになるだろうと見ている。
装置のカテゴリー別では、2007年は前工程装置が前年比0.7%減の323.9億ドルの見込み。メモリはこのうち45%を占める。メモリへの投資は下期に下降することが予想されている。一方で、ロジック関連の企業やファウンドリー企業は2008年に向けて、投資が動きだすと予測される。
2006年18.2%の伸びとなった後工程装置市場は、12.2%減の458.2億ドルとなることが見込まれるが、2008年には再び伸びて20.2%増となる見込み。
テスター市場は、前年9.3%増となったが、2007年は11.2%減の365.9億ドルとなる見込み。同市場も2008年には19.8%増の成長が期待されている。