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ナノテク分野の科学者がナノテクノロジー・リスク研究の5 大課題を発表

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 Andrew Maynard(ウッドロー・ウィルソン国際センター)やRobert Aitken(英国IOM)、GunterOberdorster(ロチェスター大)、Vicki Colvin(ライス大)など、世界のナノテク分野の一流科学者14名が、ナノテク・リスク研究の5 大課題(Five Grand Challenge)を確認した。

 2006 年11 月16 日号のNature 誌に掲載された論文 「ナノテクノロジーの安全な取り扱い」は、持続可能なナノテク支援のためには、科学界は戦略的なリスク研究に今すぐ着手する必要があると指摘。向こう15 年間で達成すべき5 大課題として下記が挙げた。

  1. 人造ナノ材料の大気・水中への放出量の算定機器の開発(今後3〜10年間)
  2. 人造ナノ材料の毒性を評価する方法の確立・認証(今後5〜15 年間)
  3. 人造ナノ材料が環境やヒトの健康に及ぼし得る影響を予測するためのモデルの開発(今後10 年間)
  4. 人造ナノ材料がそのライフサイクルを通じて衛生・環境面にもたらす影響を査定評価する堅牢なシステムの開発(今後5 年間)
  5. 協力・コミュニケーション・調整という3 分野に重点をおいた、計画的で体系的なリスク研究を可能にする戦略プログラムの開発(今後12 ヵ月以内)

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