強い!　国内製造装置メーカー

Intelのサプライヤーは数千社にも及ぶ。その中から、高い基準を満たす企業がこの賞を受ける。この基準は、品質や、コスト、入手容易性、技術、顧客サービス、労働性などに加え、倫理的にしっかりした企業、そして環境に持続的に取り組む企業、である。「IntelのSCQI賞の受賞企業は、優れた強みをとことん追求し、責任感が極めて高く、サービスが良くプロフェッショナルに徹している」とIntelのテクノロジー&マニュファクチュアリンググループのシニアVP兼ジェネラルマネジャーのSohail Ahmed氏は語る。

受賞企業は、社名のABC順に次のようになる；

・CMPスラリーとCMPパッドのCabot Microelectronic Materials社
・薄膜形成材料をはじめ現像液やCMPスラリー、プリカーサー、フォトレジストの富士フイルムエレクトロニクスマテリアルズ
・サブストレートパッケージング材料のイビデン
・フォトレジストやパッケージング材料、CMP材料のJSR
・多摩化学工業の米国子会社で、メッキとリソグラフィ、洗浄剤などのMoses Lake Industries社
・ハンダ材料（ボール、フラックス、ペースト）の千住金属工業、
・エピタキシャルおよびポリッシュトシリコンウェーハのSUMCO
・コータ/デベロッパー、ドライエッチャー、ウェットエッチング装置、熱処理装置、デポジション装置、テスト装置などに強い東京エレクトロン

この8社の内、最初のCabot社だけが非日本企業である。

SCQI賞はIntelのサプライヤー・コンテニュアス・クオリティ・インプルーブメント・プログラムの一環として、Intelの主要な供給企業による継続的かつ卓越した改善を奨励するために設けられた賞である。この受賞には、コストと品質、供給体制、技術力、環境面、社会性、ガバナンスプログラムのそれぞれの目標に対して95%以上のスコアを達成することが条件となっている。サプライヤーは高い水準が求められる改善計画に対して、90%以上のスコアを達成し、安定した品質およびビジネスシステムを実践することが求められるとしている。