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ISSCC 2021から機械学習のセッションが追加

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ISSCC 2021の一般講演の採択が決まった。投稿論文数は580件で前年比7.8%減と少なくなり、採択論文数は195件で採択率は33.6%と例年並みの結果となった。各セッションの中で投稿論文が増えたのは機械学習と、ワイヤーライン(有線)の2分野のみ。ISSCCで動向がわかるのは、やはり基調講演だ。

図1 ISSCC 2021の基調講演者4名 出典:IEEE ISSCC委員会

図1 ISSCC 2021の基調講演者4名 出典:IEEE ISSCC委員会


基調講演は例年4件で、今回はTSMCのMark Lu氏と、XilinxのVictor Peng 氏、MITのCSAIL(コンピュータサイエンス&AI研究所)のDina Katabi教授、Harvest ImagingのAlbert Theuwissen氏が講演する。いずれもこれからの技術の方向を示す話をするようだ。TSMC会長のMark Liu氏は東京大学との提携の際に来日しており、東大の半導体研究者が提案するMOSFETの将来性を買っている。

Xilinxのリーダー(CEO)であるVictor Peng氏は、FPGAが提供する適応型のFPGAを備えたSoCであるVERSALを提案しており、AIだけではなく新たなSoCの方向を語ってくれるものと期待している。

MITのDina Katabi教授はシリアのダマスカス出身の女性研究者で、新型コロナウイルスに対して、ミリ波やテラヘルツのような超高周波数の電磁波技術を使ってリモートで自宅や療養所にいる患者の呼吸数や心拍数を測定する技術を開発したことで最近、知られるようになった。セミコンポータルでも特集コロナ戦争やFreeWebinarで紹介した(参考資料12)。

一般講演で有線と機械学習が増えたことも時代をよく反映している。有線とは光ファイバ技術であり、データセンター、コア基地局をはじめ、データセンター間や基地局間の接続などに使われる技術で、データレートは112Gbpsに時代に入ってきた。100Gbpsを超すPAM4などコネクティビティICの発表が多い。

機械学習では、Samsungが6000個のMAC演算器を集積したSoCを発表、13.6 TOPS/W(Tera Operations per Second per Watt)というエネルギー効率の高さを示す。またソニーは12.3MpixelsのCMOSイメージセンサに、4.97TOPS/WのCNN(畳み込みニューラルネットワーク)プロセッサを積層したセンサを発表する。ニューラルネットワークは、エネルギー効率の良さと面積効率の良さを競うトレンドが見える、と東京工業大学の本村真人教授は見ている。

参考資料
1. 特集コロナ戦争(4):世界中が医療支援にハイテクを提供 (2020/04/16)
2. 特集コロナ戦争(10):ウェビナー動画配信 (2020/05/15)

(2020/11/25)

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