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英国特集2009・エジンバラ大学インフォマティクス学部に見る起業家の育て方

英国特集2009・エジンバラ大学インフォマティクス学部に見る起業家の育て方

スコットランドは教育が充実している地域である。スコットランドのエジンバラ大学が発行するEdinburgh Friends最新号によると、19世紀には大学が5つもあったが、イングランドには2つしかなかったという。世界各地へ移民していったスコットランド人は大学という教育機関を世界各地に作った。19世紀、カナダの高等教育機関はスコットランドから移住した1世か2世が設立したと言われている。スコットランドの大学は、いまや企業の研究開発を受け持つようになっている。製品こそ作らないが、応用試作までは受け持つ。 [→続きを読む]

英国特集2009・産業界の要望を採用、大学が研究開発、イノベーションを生み出す

英国特集2009・産業界の要望を採用、大学が研究開発、イノベーションを生み出す

英国が半導体産業・エレクトロニクス産業を重視している姿を昨年、「特集・英国株式会社」において伝えた。英国は、UK(ユナイテッド・キングダム)と呼ばれるように、イギリス=イングランドではない。UKはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドを併せて英国と呼ぶ。スコットランドはもともと王国であったせいか、祖国に誇りを持つスコットランド人は多い。ロンドンにあるスコットランド投資庁は英国国旗のユニオンジャックではなくスコットランドの旗を飾っている。 [→続きを読む]

英国特集を終えて;一言でいえばイノベーションを推進している英国

英国特集を終えて;一言でいえばイノベーションを推進している英国

英国と日本との通商が始まって今年で150年たつそうだ。今回の英国特集で、ハイテク地域の集中する代表的な街である、ケンブリッジのケンブリッジ大学は来年創立800年を迎え、ブリストル大学も創立100年を迎える。歴史的にはブリストル大学は若い。 [→続きを読む]

特集:英国株式会社(最終回) 健全な経済効果を求める産学共同サイクル

特集:英国株式会社(最終回) 健全な経済効果を求める産学共同サイクル

これまで見てきたように、エレクトロニクス・イノベーションのエコシステムができている、ケンブリッジとブリストル地域では、産学協同が盛んである。ともに大学があり、ベンチャーが集う街でもある。両地域とも、大学が社会に役立つ応用研究に力を入れ、社会に還元するという役割をはっきりと意識した産学共同プログラムを進めている。 [→続きを読む]

特集:英国株式会社(10)大学がベンチャーを支援

特集:英国株式会社(10)大学がベンチャーを支援

「エレクトロニクス・イノベーションのエコシステムができている代表的な地域は、ケンブリッジとブリストル地域だろう」とBERR Deputy DirectorのTim Goodship氏はみる。ともに大学があり、ベンチャーが集う街になっている。両地域とも、新しいベンチャービジネスが芽生えている。この二つの地域では大学発ベンチャーを生み、育て、世界企業と対等に競争できる企業へと向かわせよう、という目的意識を持って、これからのベンチャーに競争力を持たせるように育成している。それだけではない。 [→続きを読む]

特集:英国株式会社(9)イノベーティブな企業を生む政府の仕掛け

特集:英国株式会社(9)イノベーティブな企業を生む政府の仕掛け

イノベーティブな技術を持つベンチャー企業を紹介してきた。どの半導体チップも世界中の競合製品と比べると、性能、機能、価格などの点できらりと光るものがある。こういったイノベーティブな企業は英国でしか生まれないのだろうか。いや、決してそのようなことはない。英国は、イノベーティブな技術を持つベンチャー企業を生み、育成する仕組みを導入したからこそ、できるようになった。官民を挙げて、民間企業が自由に参入し、世界のメーカーと競争できる仕組み、すなわちサッチャー改革を継続してきたことがそのカギとなっている。 [→続きを読む]

特集:英国株式会社(8)シリーズ電源/スイッチング電源のいいとこどり

特集:英国株式会社(8)シリーズ電源/スイッチング電源のいいとこどり

古くて新しいビジネスとして電源IC、最近ではパワーマネジメントICと呼ばれる分野にも新規のベンチャーが挑戦している。もちろん、このような確立した分野では生半可な技術を持っていてもベンチャーとしてはやっていけないため、従来のスイッチング電源よりも安く、しかもノイズを出さず、効率もシリーズ電源よりも高いという、「いいとこどり」の電源レギュレータ、AC-DCコンバータをケンブリッジのベンチャー、CamSemi社が開発した。 [→続きを読む]

特集:英国株式会社 (7)USBでモニターに接続するためのチップを開発

特集:英国株式会社 (7)USBでモニターに接続するためのチップを開発

ディスプレイモニターやプロジェクタと、パソコンを従来のRGBコネクタではなく、ごく一般的なUSBコネクタでつなげられるようなUSBアダプタ(写真11)が街で手に入るようになってきた。このUSB-RGB変換アダプタの心臓部にある半導体チップは、英国ケンブリッジに拠点を置く創立5年目ベンチャー、Display Link社が設計したものであることを知っている人はどれほどいるだろうか。 [→続きを読む]

特集:英国株式会社(6)医療用半導体信号処理の大学発ベンチャー

特集:英国株式会社(6)医療用半導体信号処理の大学発ベンチャー

大学発ベンチャーとして苦労しながら、当初の志を全うしようとしているファブレス半導体メーカーがある。2000年創立の若いToumaz Technology社は、ロンドン大学インペリアルカレッジをスピンアウトして出来た会社だ。これからの医療向け半導体チップを開発する。ロンドンの西北オクスフォードに近いAbingdonに位置し、スタッフはわずか35名、そのうちエンジニアは25名という技術志向の企業である。 [→続きを読む]

特集:英国株式会社 (5)携帯電話にリーダー/ライターを搭載

特集:英国株式会社 (5)携帯電話にリーダー/ライターを搭載

ロンドンとバースを結ぶ三角形の頂点あたりにサエンセスタ(Cirencester)という街がある。ここも、2000年ほど前、ローマ人に支配されており、城壁に囲まれた街だった、とInnovision Research & Technology社のCEO David Wollen氏は言う。同氏はRFID(radio frequency identification)を中心としたNFC(短距離通信)半導体ファブレスおよびIP企業のトップである。RFIDはすでに切符の改札や、フェリカカードなどに使われてきた実績があるが、今第2世代に向かっている。古い技術を元に新しい技術へと移り変わろうとしている。 [→続きを読む]

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