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英国特集2010・有機トランジスタを利用した電子ブック、Plastic Logicが発売

英国特集2010・有機トランジスタを利用した電子ブック、Plastic Logicが発売

有機トランジスタを利用した電子ブックQUEが間もなく、発売される。英国のプラスチックロジック(Plastic Logic)社が新しい薄型電子ブックQUEの生産を準備している。今回のプラスチックエレクトロニクスの取材の旅で最初の有機トランジスタを利用した実用デバイスである。 [→続きを読む]

英国特集2010・政府設立のPETEC、ビジネスモデルも作り出し自力運営図る

英国特集2010・政府設立のPETEC、ビジネスモデルも作り出し自力運営図る

英国政府の肝いりで設立したPETEC(Printable Electronics Technology Centre)はプラスチックエレクトロニクスの試作を行う施設である。2009年3月、北東イングランドの小さな村セッジフィールドにオープンした。少量生産あるいは試作生産レベルの製造プロセスを開発し、小規模生産と大量生産との綱渡しを行う。 [→続きを読む]

英国特集2010・プロセスに注力しコラボで実用化早めるウェールズ大

英国特集2010・プロセスに注力しコラボで実用化早めるウェールズ大

英国ウェールズ州スワンシーのウェールズ大学構内には、WCPC(Welsh Centre for Printing and Coating)がある。このセンターの責任者(Centre Director)であり、化学科の教授でもあるTim Claypole氏は、「ウェールズ大学には20年以上培ってきたさまざまな印刷の製造プロセス技術がある。ここでは、製造プロセスの研究開発に注力している」という。 [→続きを読む]

英国特集2010・大学からベンチャー設立、世界中へ有機インクを提供

英国特集2010・大学からベンチャー設立、世界中へ有機インクを提供

英国では大学を中心にプラスチックエレクトロニクスに関して5つの研究拠点(Centres of Excellence)を設置しているが、「全体として研究者の数は100名に上る」(ロンドンインペリアルカレッジのイアン・マックローチ教授)。同教授は大学に来る前は、ドイツの大手薬品・化学品メーカーのMerckにいた。大学内でもプラスチックエレクトロニクスのベンチャーを2007年に立ち上げている。 [→続きを読む]

英国特集2010・プラスチックエレクトロニクスの狙いは丸められるフォトニクスと設計

英国特集2010・プラスチックエレクトロニクスの狙いは丸められるフォトニクスと設計

英国は今、プラスチックエレクトロニクスのブームに沸いている。応用範囲はシリコンでは実現できない分野。シリコンが不得意な大面積ディスプレイ、大面積の照明、大面積のソーラーセル、しかも紙のように丸められる、といったフレキシブルなフォトニクス応用を、昔ながらの製造技術、すなわち印刷(プリンティング)技術などで実現する。 [→続きを読む]

英国特集2009・付加価値の高いモノづくりに貢献するために大学が存在する

英国特集2009・付加価値の高いモノづくりに貢献するために大学が存在する

Joe McGeehan氏、英Bristol大学教授 ブリストル大学通信工学部教授であり、通信研究センター長でもありながら、Toshiba Research Europe社の社長でもあるJoe McGeehan氏は、2足のわらじをはきながらもそれぞれの業務をきっちりと線引きする。大学が産業界と一緒に研究するため、大学は企業間の競争にアンタッチャブルで、守秘義務をきっちり守ることが産学共同をうまくやるコツだと言う。通信技術を核に大学の在り方を聞いた。 [→続きを読む]

英国特集2009・組み込みシステムを先導する専用プロセサの時代に(2)

英国特集2009・組み込みシステムを先導する専用プロセサの時代に(2)

組み込みシステム時代のプロセッサはビジネス形態も技術も大きく変わる。その変貌の様子をさらに伝えていく。前回の例はマルチコアプロセッサの開発を楽にするためのツールであったが、今回はアプローチの異なるプロセッサの例を二つ紹介する。一つはエジンバラから、もう一つはケンブッジから生まれたプロセッサで、共にアーキテクチャがこれまで進んできた方法と違う。 [→続きを読む]

英国特集2009・組み込みシステムを先導する専用プロセサの時代に(1)

英国特集2009・組み込みシステムを先導する専用プロセサの時代に(1)

マイクロプロセッサが汎用的ではなくなるかもしれない。プロセッサの得意なアプリケーションに応じて、最適なプロセサが活躍する。これまでのマイクロプロセッサは、パソコン用がメインで、それもインテル、AMDだけが市場を占めるという自由主義経済とは思えない状況が支配してきた。パソコンからポストPCの時代へと叫ばれて久しいが、ポストPC、すなわち組み込みシステムの時代に入っているため、各組み込みシステムに応じた最適なマイクロプロセッサが求められるようになってきた。ここに成長のチャンスがある。 [→続きを読む]

英国特集2009・テラヘルツの開発進めるグラスゴー大、ミリ波製品を加速するMMIC

英国特集2009・テラヘルツの開発進めるグラスゴー大、ミリ波製品を加速するMMIC

テラヘルツ領域への応用が見えてきた。テラヘルツは1GHzの1000倍高速の周波数である。波長に直すと、0.3THzすなわち300GHzは1mmの波長に相当する。電波の波長がミリメートル単位であるミリ波は、高級車の衝突防止レーダーに使われている。その周波数は60GHzや77GHz帯であり、その波長は5~6mm程度である。こうなると半導体回路やプリント回路基板でマイクロストリップラインを作り、ミリ波デバイスをモノリシックに設計できる。テラヘルツ領域での応用にはいくつかあり、それを意識した上での研究開発をグラスゴー大学が進めている。MMIC Solutions社は早くも製品を続々出している。 [→続きを読む]

英国特集2009・産業ニーズから製品向け技術開発に取り組むスコットランドの大学

英国特集2009・産業ニーズから製品向け技術開発に取り組むスコットランドの大学

人口が500万人のスコットランドには大学が14ある。グラスゴー大学やエジンバラ大学といった都会の大学から、光デバイスで名をあげたヘリオット-ワット大学、かつてアモルファスシリコン太陽電池の研究をリードしたダンディ大学など、有名校も集まっている。すべて国立大学であり、英国には私立大学はない。こういった大学が今、産業界のニーズに従って、製品開発に必要な技術を研究開発している。大学は産業界の発展と共に一緒に発展するという意識が高まっている。象牙の塔に閉じこもっていない。 [→続きを読む]

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