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「COVID-19」インパクト:非常時対応が進む中の半導体業界関連の動き

中国も本当に山を越えたのか、中国以外の感染者数が多くなってきたという新型コロナウイルス肺炎「COVID-19」のインパクトが世界中に一層拡がってきて、記録ずくめの落ち込みの1週間となった米国金融市場、カリフォルニアでも相次ぐイベント中止や出展辞退、韓国およびイタリアはじめ世界五大陸への拡がり、そして我が国でも学校を休みにする首相の要請が行われるに至っている。ひたすら鎮静化を待つ非常時の対応が広がる中、半導体業界関連の動きは、世界の業界各紙の見方、各社の業績発表、そして各国・地域の業界の統計データに随時目を配って総合的に捉える必要を感じるところである。当面なんらか落ち着くまでの兆しを探し求める期待である。

≪世界的概況と半導体関連≫

一気に警戒感が高まった該インパクトの世界的な概況に関する日々の動き&展開を業界各紙より抽出、以下の通りである。

□2月23日(日)

◇中国、意図せず青空に、新型肺炎で石炭火力が減少 (日経 電子版 11:30)
→新型肺炎の感染拡大が続く中国で、企業活動の回復の遅れが電力会社のデータからも明らかになった旨。大手6社の石炭消費量は春節(旧正月)から1カ月近くが過ぎた今も1日で合計40万トン前後にとどまり、過去5年の平均(60万トン強)の3分の2にとどまる旨。上海や広東省広州など大気汚染が最低水準になっている都市も多く、意図せぬ青空を取り戻す一因になっている旨。

□2月24日(月)

米国株式市場落ち込みの出だしである。

◇U.S. stocks plunge as coronavirus crisis spreads (SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→イタリアおよび韓国における新型コロナウイルス流行の拡がりからグローバル経済に打撃を与える損害を巡って投資家の間に懸念が掻き立てられて、Wall Street株価が月曜24日、グローバル市場の急落に続いて低落の旨。

インパクトの震源の中国は本当に山場を越えたのか。性急過ぎないか、ともあれ素早い判断、見方を感じるところである。

◇Coronavirus Live Updates: Epidemic Isn’t a Pandemic Yet, W.H.O. Says-Coronavirus outbreaks may be heading to pandemic status (The New York Times)
→中国がコロナウイルスを制御しつつあるようにみえるが、中国および日本に続いて韓国、イランおよびイタリアで流行拡大、より広い流行の恐れが高まっている旨。

世界的な金融市場の落ち込みが以後続いていく。

◇新興国で利下げ再加速、新型肺炎の影響懸念−ドル高、債務負担膨張も (日経 電子版 01:30)
→世界の金利が再び低下している旨。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大で世界経済の下振れリスクが高まっており、景気を下支えするため新興国で利下げが相次いでいる旨。先進国でも米国では超長期の30年物国債の利回りが過去最低となった旨。金利の低下は景気を刺激する効果が見込まれる半面、新興国では通貨安を招き、自国通貨でみた債務負担が膨らむリスクも抱える旨。

◇アジア・欧州で株安連鎖、新型肺炎を警戒、日経平均先物も海外で急落 (日経 電子版 21:34)
→新型肺炎の感染拡大をきっかけに24日、アジアと欧州で連鎖的な株安が広がった旨。韓国の主要株価指数が前週末比4%下落。東京市場は休場だったが、海外市場で日経平均先物が急落した旨。欧州株も大幅安になっている旨。韓国やイタリアなど中国以外で感染者が急増し、新型肺炎の実体経済への影響は想定よりも大きくなるとの警戒感が強まっている旨。

◇NYダウ1031ドル急落、世界で株安連鎖、感染拡大に身構え (日経 電子版 23:35)
→世界の金融市場が新型コロナウイルスに身構え始めた旨。アジア・欧州株安の流れを引き継いだ24日の米株市場では、ダウ工業株30種平均が急落し、終値で下げ幅は1000ドルを超えた旨。下げは2018年2月以来の大きさ。米国債など安全資産が買われ、米長期金利は過去最低水準が視野に入る旨。経済や企業業績への影響がよめないなか、投資家は一斉にリスク回避の動きに出た旨。

□2月25日(火)

中国が、該インパクトの中、米中貿易取引第1段階の合意を約束通り実行している。

◇China Lifts Import Restrictions on U.S. Farm Goods-China removes barriers to US farm-product imports-Chinese leaders have removed barriers on U.S. poultry, poultry products and pet food, along with other actions, U.S. officials say (The Wall Street Journal)
→米国当局発。中国が、貿易取引第1段階を実行、米国からの農業製品の輸入について制限を解除の旨。新型コロナウイルス大流行が中国の米国製品購入を鈍らせる懸念を緩和する動きの旨。

◇Wall Street falls sharply for second day on coronavirus fears (SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)

□2月26日(水)

米国の現在の好況への影響が取沙汰し始めている。

◇U.S. consumer spending could see one-two punch from stocks drop, coronavirus-Economists: Coronavirus threatens US economic boom (Reuters)
→economists曰く、コロナウイルス大流行が混乱する市場および低下するconsumer confidenceにより米国の経済活況を終わらせる可能性の旨。懸念から株式市場価値$2 trillionを消し去り、corporate spreadsを広げ、そしてUS dollarの価値を高めている旨。

◇‘Not just an Italian problem’: Coronavirus threatens Europe's economy (SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→今週、新型コロナウイルスが中国を越えて燃えたぎり、月曜そして火曜も再びグローバル市場にわたって慌てふためく売りを煽っている旨。

波紋が続いて、経済非常時の表し方が見られている。

◇NYダウ連日で大幅下落、879ドル安、新型コロナ警戒 (日経 電子版 04:36)
→25日の米株式市場でダウ工業株30種平均が連日で急落、終値は前日比879ドル安の2万7081ドルで、2日間の下げ幅は1911ドルと過去最大となった旨。新型コロナウイルスが米国など世界に拡散するリスクが意識された旨。マネーは安全資産である米国債に向かい、長期金利は史上最低を更新。円相場は一時1ドル=109円台に上昇した旨。

◇新型コロナの有望薬「レムデシビル」、大規模治験へ (日経 電子版 05:27)
→米国立衛生研究所(NIH)が新型コロナウイルス治療の有望薬候補とされる「レムデシビル(remdesivir)」の世界規模での治験に着手する旨。同薬は米製薬ギリアド・サイエンシズ(Gilead Sciences)がエボラ出血熱の治療薬として開発した旨。コロナウイルス系疾患に効果が期待できるとの研究結果があり、中国などで新型コロナの患者に試験的に投与されてきた旨。
治験で改めて安全性と効果が確認できれば、治療薬の第1弾として早期承認への期待が高い旨。

◇日経平均続落、午前終値248円安の2万2357円 (日経 電子版 09:10)
→26日の東京株式市場で日経平均株価が連日の大幅安となっている旨。午前終値は248円02銭安の2万2357円39銭となり、約4カ月ぶりの安値となった旨。下げ幅は一時400円を超えた旨。世界経済を牽引する米国での新型コロナウイルスの感染拡大懸念が、投資家心理を悪化させている旨。

◇イベント中止・出社禁止、新型コロナ、経済非常時モード (日経 電子版 23:00)
→新型コロナウイルスの感染拡大を受け、企業や自治体が非常時モードに入ってきた旨。政府は26日、感染の拡大防止に向け、今後2週間の大規模イベントの中止や延期を要請。これを受け、企業説明会やラグビーの試合などの中止や延期が決まった旨。日清食品など社員を原則在宅勤務に切り替える企業も相次ぐ旨。感染者が増える北海道は、道内全ての公立小中学校を休校するよう市町村に要請した旨。自粛ムードが広がり、経済活動の停滞懸念が強まっている旨。

□2月27日(木)

シリコンバレーの半導体関連が株価落ち込みの先鋒役と表わされている。

◇AMD, Apple, Intel lead Silicon Valley stock sell-off as coronavirus fears in U.S. grow (SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→COVID-19新型コロナウイルスが米国で広がり始めて、米国株式市場が修正領域に公式にもっていかれるという恐れの渦中、Silicon Valley株が木曜27日、歴史的なWall Street急落を主導の旨。

世界全体への拡がり、そして各国での非常時対応の動きが続いていく。

◇新型コロナ、世界五大陸に、ギリシャやブラジルでも感染 (日経 電子版 01:56)
→中国で発生した新型コロナウイルスはアジアから世界に拡大している旨。
26日には南欧ギリシャのほか南米ブラジルで初めて感染者が見つかり、感染が確認された国・地域は世界の五大陸に及んだ旨。これまで影響の小さかった米国も警戒を強めており、トランプ米大統領は26日夕から新型コロナに関して記者会見を開く予定。

◇NYダウ、145ドル安で推移、新型コロナへの警戒続く (日経 電子版 05:34)
→26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続落し、15時現在、前日比145ドル10セント安の2万6936ドル26セントで推移している旨。前日までに2日続けて急落した後とあって自律反発狙いの買いが先行した旨。新型コロナウイルスの感染拡大への根強い懸念から、買い一巡後は下げに転じている旨。

◇米、新型コロナ責任者に副大統領、初の経路不明も確認−トランプ氏「米国人リスク低い」 (日経 電子版 10:57)
→トランプ米大統領は26日、新型コロナウイルスに対応する政権内の責任者にペンス副大統領を指名すると表明、感染の拡大で米株式市場など金融市場の懸念が強まっており「米国人へのリスクは非常に低いままだ。(米国での流行は)不可避ではない」と強調、過剰に反応しないよう呼びかけた旨。

◇日経平均一時2万2000円割れ、4カ月ぶり、新型コロナ警戒 (日経 電子版 11:11)
→27日の東京株式市場では日経平均株価が一時、4カ月ぶりに2万2000円を割り込んだ旨。新型コロナウイルスの感染が世界各地で拡大し、前日の米ダウ工業株30種平均が5日続落した旨。日経平均も前日まで3日続落している旨。投資家心理が一段と悪化し、幅広い業種で売りが広がった旨。

◇韓国、新型コロナが製造業へ打撃、感染拡大で操業不安 (日経 電子版 16:51)
→韓国銀行(中央銀行)は27日、2020年の経済成長率見通しを物価変動の影響を除いた実質で2.1%に引き下げると発表、2019年11月の前回予想では2.3%だった旨。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う生産停止など製造業が伸び悩むため。半導体市況の底打ちを見越した景気回復というシナリオは崩れ、政府は経済下支えへ補正予算の編成を急ぐ旨。

◇中国、日韓入国者を隔離、新型コロナ「対策不十分」 (日経 電子版 17:30)
→中国各地で日本や韓国など新型コロナウイルスの感染が拡大している国から戻った企業の駐在員らに14日間の自宅待機や外出制限など隔離を求める動きが広がっている旨。北京や遼寧省大連市など日本企業が多い地域も含まれており、製造業では工場再開の妨げになりかねないとの懸念も出ている旨。

◇首相、感染連鎖阻止へ異例の要請、小中高の臨時休校 (日経 電子版 23:00)
→安倍晋三首相が全国の小中学校と高校などに一斉休校を求める考えを表明、異例の要請は新型コロナウイルスによる集団感染の連鎖を阻みたいという決意のあらわれ。学校や都道府県、企業はこれまで以上に踏み込んだ対応を求められている旨。首相は感染対策の取り組みが長期化する事態もにらみ、新たな法案の準備を指示した旨。

□2月28日(金)

◇NYダウ1190ドル急落、下げ幅過去最大、新型コロナで (日経 電子版 01:03)
→新型コロナウイルスの感染拡大を受け、米市場がリスク回避姿勢を強めている旨。27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は前日比1190ドル95セント安の2万5766ドル64セントで取引を終えた旨。下げ幅は過去最大を記録した旨。一方、安全資産とされる米国債や金が買われ、長期金利は過去最低を更新した旨。米企業が業績予想の未達を相次ぎ公表し、実体経済が停滞する懸念が広がっている旨。

◇イタリア、景気後退も、コロナ拡大が欧州経済を下押し (日経 電子版 02:48)
→欧州でイタリアを中心に新型コロナウイルスの感染が広がり、欧州経済の減速感が強まるとの見方が広がっている旨。2019年10〜12月期にマイナス成長だった伊経済はコロナウイルスの影響で景気後退に陥る恐れがある旨。サプライチェーン(供給網)の寸断からドイツ経済への波及も懸念され、影響はイタリアだけにとどまらない旨。

◇Stocks take dive not seen since 2011 over virus crisis (SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→グローバル株式市場が木曜27日、6日連続の落ち込み、S&P 500 indexがほぼ9年ぶりのlossに急に低下、世界中の投資家が新型コロナウイルス大流行がrecessionを引き起こす恐れをますます受け止めている旨。

◇Virus disrupts China’s shipping, and world ports feel effect (SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→北京は新型コロナウイルスにより妨げられた経済に活を入れようとする中、最大の障害の1つは同国の半分麻痺したlogistics業界にある旨。

◇韓国の感染者2000人突破、新型コロナ、1週間で20倍に (日経 電子版 11:27)
→韓国政府は28日午前、新たに256人の新型コロナウイルスの感染が確認され、韓国での感染者数が累計2022人となったと発表、韓国では1週間前の21日を境に感染者数が急増しており、この1週間で20倍に膨れ上がった旨。韓国政府は検査体制を拡充し1日1万人規模で検査を実施しており、感染者数も急激に増える傾向にある旨。

□2月29日(土)

世界的にインパクトが拡がったこの1週間を振り返っている。

◇米国市場にコロナショック、記録ずくめの1週間−ダウ下落率は12%超、金融危機以来の大きさ (日経 電子版 05:12)
→新型コロナウイルスの感染拡大を受けた今週(2月24〜28日)の米国金融市場は記録ずくめの1週間となった旨。ダウ工業株30種平均は28日まで7日続落し、週間下落率は12%を超えた旨。リーマン・ショック直後の2008年10月以来の大きさ。マネーは安全資産に殺到し、米長期金利は過去最低を更新した旨。一部の企業活動に正常化の動きがみられるものの、投資家は警戒モードを解けないでいる旨。

中国の製造業活動の指標指数であるPMI(Purchasing Managers' Index)が、2月について大きく落ち込んで過去最低となっている。

◇中国、2月製造業PMIは過去最低−新型ウイルスの影響深刻 (ブルームバーグ)
→中国の製造業活動を測る2月の政府の指数は前月から大幅に低下し、過去最低となった旨。新型コロナウイルスが同国経済に壊滅的影響を及ぼしていることが浮き彫りになり、世界的な株安が一段と悪化する恐れが強まった旨。国家統計局が29日発表した2月の製造業購買担当者指数(PMI)は35.7と、前月の50.0から大きく下げた旨。市場予想は45.0だった旨。

□3月1日(日)

◇米、韓国・イタリア北部に渡航中止、新型コロナ初死者 (日経 電子版 04:44)
→トランプ米政権は29日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため新たな旅行制限を実施すると発表、イランに過去14日間滞在した外国人の入国を拒否するほか、韓国とイタリアの一部地域への渡航を中止するよう米国人に勧告した旨。米国内では初めての死者も確認した旨。米国経済や金融市場への影響が一段と広がる可能性がある旨。

半導体業界関連の各紙記事から様々な見方、動きに迫っていく。

中国の半導体業界についてはそれぞれに程度が分かれた見方が並存している状況が見られている。

◇Semiconductor industry on steady track despite outbreak-Epidemic will not alter the long-term momentum of the sector, says a report (2月20日付け Ecns.cn)
→新型コロナウイルス大流行は中国の半導体業界へのインパクトは限られており、大方の現地のウェーハ製造工場は正常に稼働しており、半導体設計会社は該大流行からの降灰を減らすよう遠隔の仕事を選べる旨。半導体実装&テスト事業は、労働力不足からある程度影響を受けている旨。

◇Production Resuming in China, But Travel Bans Cripple Shipping (2月24日付け EE Times)
→中国の製造工場は操業を再開しているが、通常とはかけ離れている旨。

ベトナムもインパクトを受けて、Samsungのスマホにも影響がありそうである。

◇Vietnam reports supply chain issues from virus, says may hit Samsung output (2月21日付け Reuters)
→ベトナムの製造分野がコロナウイルス大流行から生じるsupply chain問題に悩まされており、Samsung Electronicsの新型phonesの生産が遅れる可能性の旨。

中止となったMobile World Congress(MWC)であるが、モバイル業界への問いかけが表わされている。

◇7 Questions for the Mobile Industry (2月24日付け EE Times)
→Mobile World Congress(MWC)中止になって, 不気味な静けさのBarcelona。業界関係者が一堂に会せないということで、投げかける以下の内容:
 1. When will we have a “universal” 5G smartphone?
 2. What kind of apps will really drive mmWave 5G?
 3. Fallout of The U.K.’s 5G directive on the limited use of Huawei gear
 4. Invest in Nokia or Ericsson?
 5. China will continue to ‘design out’ US technology
 6. Radar in your handsets?
 7. Time-of-flight sensors in smartphones

2020年の半導体市場が一層控え目な見方になるのは、致し方なしである。

◇2020 IC Outlook: Uncertainty-Forecasts on 2020 reflect widespread uncertainty -How will the coronavirus impact the IC market? (2月24日付け Semiconductor Engineering)
→コロナウイルス大流行が、今年の半導体業界が如何にうまくやっていくか予想しようとしている市場筋の間に大混乱を生み出している旨。市場リサーチ会社は、2020年microchip販売高について概して控え目な伸びを予測している旨。

iPhonesの出荷に懸命のFoxconnである。

◇Foxconn offers incentives for workers in China-Sources: Foxconn tries to boost iPhone production in China (2月25日付け DIGITIMES)
→業界筋発。Foxconn Technologyが、Apple向けiPhonesの出荷をできるだけ多く達成しようと、中国、深セン(Shenzhen)および常州(Changzhou)の同社主要組立工場に向けてより多くの従業員の復帰および採用を奨励するために一連の報奨を出している旨。

韓国の工場でのコロナ対応措置である。

◇サムスン・LGの従業員2400人隔離、揺らぐ亀尾産業団地 (2月25日付け 韓国・朝鮮日報)
→韓国・慶尚北道の亀尾国家産業団地にあるサムスン電子亀尾工場は22日、新型コロナウイルスの確定患者と接触した従業員622人を2週間自宅隔離とする措置を取った旨。また、大邱から亀尾工場に通勤している900人余りについても、1週間にわたり同様の措置を下した旨。同工場の従業員全体(約8000人)の20%近くが生産現場から排除されたことになる旨。

Intelも、コロナ影響地域への社員出張を止めている。

◇Intel bars employee travel to China, other countries over coronavirus fears-Intel prohibits employee trips to China, other countries (2月26日付け The Oregonian (Portland))
→Intelが、新型コロナウイルス大流行により影響を受けている中国などの国々へのすべてのworkersのビジネス関連travelに中止命令の旨。同社は該国々にすでにいるworkersを呼び戻すのではなく、該無期限travel中止を"1つの予防策"としている旨。依然、ウィルスが通商に如何に影響を与え、グローバル経済を脅かしているか、もう1つの兆候の旨。

中国のスマホベンダー&市場の現時点が、以下の通りである。

◇Highlights of the day: Xiaomi reportedly cutting chip orders (2月26日付け DIGITIMES)
→コロナウイルス大流行がスマートフォン市場に打撃を与えており、中国brandベンダーが国内市場での在庫増大圧力に直面の旨。Xiaomiは、台湾サプライヤに向けたIC発注を削減している旨。

◇5Gスマホ新機種が続々登場、今年の市場に期待大 (2月27日付け 人民網日本語版)
→新型コロナウイルスによる肺炎のため春節(旧正月、今年は1月25日)連休期間には携帯電話の販売状況が冷え込んだが、最近はメーカーが相次いで5G対応の新機種を発表しており、まもなく訪れる5G発展イヤーへの期待がうかがえる、と中国新聞社が伝えた旨。
1月から2月にかけて、感染状況が消費に打撃を与え、携帯電話の売り上げも影響を免れなかった旨。中国情報通信研究院がまとめたデータによれば、1月の中国携帯市場の端末出荷量は2081万台で、前年同期比38.9%減。
調査会社カウンターポイントの予想では、今年第1四半期には中国のスマートフォン出荷量が約30%減少する旨。

該インパクトを受けた各社業績が見え始めている。

◇Microsoft issues financial warning because of coronavirus (2月27日付け SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→Microsoftが水曜26日、今四半期の販売高が中国の製造における新型コロナウイルス関連の混乱のために前回の予測を下回る旨。

◇Lite-On Tech expects 1Q20 revenues to drop 20-30%-Lite-On Tech sees Q1 revenues falling up to 30% (2月27日付け DIGITIMES)
→EMSプロバイダー、Lite-On TechnologyのCEO、Warren Chen氏が2月26日投資家conferenceにて、同社の2020年第一四半期連結売上げが新型コロナウイルス大流行のインパクトから前年同期比20-30%減と見込む旨。中国への出荷が該大流行により特にconsumer electronicsについて2020年1月末以降停滞しているが、第二四半期には戻していくと見ている旨。

◇台湾IT、新型コロナの足音、1月9.9%減収、中国工場で支障 (2月27日付け 日経産業)
→世界のIT景気を占う台湾勢の先行きに不透明感が強まっている旨。主要19社の1月の売上高を集計したところ、合計額は前年同月比9.9%減と2016年4月(11%減)以来の落ち込みとなった旨。減収は4カ月連続。旧正月(春節)の影響で営業日が少なかったのが主因で、新型コロナウイルスによる肺炎の悪影響もあるとみられる旨。鴻海(ホンハイ)精密工業など中国工場の生産に支障が出た企業も目立ち、2月以降はさらに影響が広がる可能性が高い旨。

波紋が依然高まっている現時点となっている。

◇All-out to Avoid Plant Shutdowns:Korean Semiconductor Plants on High Alert as COVID-19 Spreads (2月27日付け Business Korea)
→韓国の半導体各社が、COVID-19が拡がって、高度の警戒態勢にある旨。従業員感染によるworkplace閉鎖が膨大な損害を生じ得ることで、極度に油断なく検疫活動を踏み上げている旨。Samsung ElectronicsおよびSK Hynixは、韓国政府が該脅威警戒を最高レベルに引き上げ、防止対策を劇的に強化している旨。

◇カリフォルニアで相次ぐイベント中止や出展辞退、新型コロナ警戒 (2月29日付け 日経 電子版 04:25)
→新型コロナウイルスの感染拡大で、IT企業の多い米カリフォルニア州でもイベント中止や出展辞退の動きが広がってきた旨。3月に開催予定のゲーム業界の会合ではアマゾン・ドット・コムやマイクロソフトなどが相次ぎ参加見送りを表明。フェイスブックは5月の年次会議を開かないと決めた旨。春は世界の開発者や顧客が一堂に会するITイベントの集中期。企業戦略や地域経済への影響が懸念される旨。


≪市場実態PickUp≫

【Intel関連】

Intelが、データセンター向けプロセッサ、5G対応など新しい製品&サービスを以下の通り披露している。

◇Intel unveils new data center processor, 5G chip (2月24日付け Reuters)

◇Intel debuts 5G server and base station chips, plus a PC network card (2月24日付け VentureBeat)
→Intelが本日、いろいろな型の5G computersおよびPCs用5G-optimizedネットワークadapter向けにつくられた3つの半導体を発表の旨。以下の内容:
 第2世代Xeon Scalableプロセッサ更新版
 Atom P5900, 初の基地局用Intel architecture SoC
 Ethernet 700 series, 5G-optimized network adapter cards

◇Intel debuts 5G base station chips as alternative to Huawei-Intel intros chips for 5G base stations, data centers-US chipmaker teams up with Ericsson to grab 40% market share (2月25日付け Nikkei Asian Review (Japan))
→Intelが、5G基地局用に10-nmプロセスでつくられた半導体を投入する一方、データセンター向け第2世代Xeonプロセッサもお披露目の旨。同社は、5Gインフラに向けてHuawei Technologiesとの競争力を高めるようEricssonなどパートナーとコラボの旨。

◇Intel To Expand SGX Support For Xeon, Extend Hardware Security Capabilities-Intel to offer wider SGX support for Xeon chips, FPGAs (2月27日付け CRN (US))
→Intelが、同社Xeonサーバプロセッサおよびfield-programmable gate arrays(FPGAs)へのSoftware Guard Extensionsの追加を発表の旨。同社はまた、基地局など5G応用向け統合プラットフォーム、Atom P5900も披露の旨。

◇Intel takes aim at Huawei 5G market presence-Intel has ambitious plans to grab the 5G base station marketplace, which is still in its infancy. (2月27日付け Network World)

AIプロセッサに向けた路線変更による人事の動きである。

◇Intel AI head steps down weeks after chipmaker's pivot toward Habana Labs processors (2月26日付け SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→Naveen Rao氏がIntel社を離れると発表、同氏が共同設立した会社、Nervanaからのneural networkプロセッサをIntelが止めると発表後数週間の旨。

【HPとXeroxの応酬】

Xeroxによる敵対的買収攻勢に対して、HPがそれをかわす積極的な対抗策を打ち上げている。規模で勝るHPが逆に買収するか、食うか食われるかの様相を受け止めている。

◇HP creates multi-year "value creation" plan to fend off Xerox-HP details "value creation plan" in fight with Xerox-While delivering mixed Q1 results, HP says its three-year targets "reflect a company at the top of its game," while Xerox's offer "meaningfully undervalues HP." (2月24日付け ZDNet)
→HPが、Xeroxによる敵対的買収campaignに対する防御の一環として、"a multi-year strategic and financial value creation plan"を投入の旨。該計画によると、同社第一四半期のdiluted net EPS(希薄化net Earnings Per Share)が65 centsに対し、2022年までに$3.25 to $3.65 EPSのnet incomeが得られる、と予想の旨。

◇Xerox vs HP-Xerox persists in attempt to take over HP-The M&A battle resumes this morning. Xerox has issued this statement (2月24日付け Electronics Weekly (UK))
→Xeroxが、HP役員会に向けてたくさんの候補を提案、HP敵対的買収を求めている旨。Xeroxは、該買収提案についてBank of America, CitigroupおよびMizuhoからの融資、$24 billionを取り付けている旨。

◇HP launches $16bn buyback as it ‘engages’ on Xerox deal (2月24日付け SILICON VALLEY BUSINESS JOURNAL)
→HPが、ライバル、Xeroxの$35 billion敵対的買収入札を受けて、初めてXeroxとの結びつきを探求する計画、Palo AltoのPC & プリンターメーカー、HPが向こう3年で株主に最大$16nを戻す積極的な計画を発表の旨。HPの市場時価総額の約半分を戻す動きは昨年始まったXeroxのtakeoverアプローチを阻止する事実上のpoison pillである一方、HPのchief executiveはFT(Financial Times)に対し、いろいろな条件で取引は可能であり、HPがより小さいライバルを買うことを含めて、としている旨。

【ISSCC 2020より】

コロナ・インパクトでじっくり目が届かない感じ方がある今年のISSCC(International Solid-State Circuit Conference)であるが、プロセッサ・セッション、そして今年のテーマとなっているAI関連について以下の概要である。

◇ISSCC 2020: Chiplets, 5G, and Automotive Processors (2月24日付け EE Times)
→今年のISSCC(International Solid-State Circuit Conference)のプロセッサ・セッションは、(初めてのこと)AMDによる2つのプレゼンが口火を切り、最新5Gスマートフォン半導体についてのSamsungおよびMediaTekからのプレゼン、CEA技術からのresearch project/proof of concept設計、Texas Instruments(TI)からの車載system on chip(SoC)、および最新IBM Z series mainframeプロセッサが続いた旨。このconferenceは主に回路設計であるので、各ベンダーはそれぞれのプロセッサで独自である回路設計の1つ以上の特有な面に重点化の旨。

◇All Processing Bends Toward AI-Google turns to machine learning to design chips (2月26日付け EE Times)
→“Integrated Circuits Powering the AI Era”がテーマの今年のIntegrated Solid-State Circuits Conference(ISSCC)(2020年2月16-20日:San Francisco)にて、Google AIを引っ張るJeff Dean氏が、半導体設計のplace-and-route工程に向けてのGoogleのmachine learning(ML)技術の利用をプレゼン、「これまで試したすべてのblocksについてsuper-humanな結果を得ている」旨。

【TSMC関連】

TSMCが、先端プロセス展開に向けて人材の大規模な拡充を図っている。

◇TSMC to recruit over 4,000 new staff for high-end process development (2月25日付け Focus Taiwan News)
→TSMCが火曜25日、ライバルに対する優位性維持に向けてhigh-endプロセス開発に備えているとき、今年4,000人を上回る新しいスタッフを採用する計画の旨。

TSMCと契約関係がある中国半導体大手の取り組みである。

◇Unisoc rolls out 6nm 5G SoC-Unisoc debuts a 5G SoC with 6nm features (2月27日付け DIGITIMES)
→中国国有半導体大手、紫光集団系の紫光展鋭(Unisoc)が、5G応用向けT7520 system-on-a-chip(SoC)デバイスを投入、該スマートフォン半導体は、extreme ultraviolet(EUV) lithography技術を取り入れた6-nanometerプロセスで作られる旨。Unisocは、5G半導体ソリューションの製造でTSMCと契約の旨。

【Huawei関連】

部分的にHuaweiのテレコム装置供給を容認した英国であるが、その取り締まりが同国キャリアには頭痛の種という状況があらわされている。

◇Huawei Clampdown is a Headache for UK Carriers (2月24日付け EE Times)
→中国のインフラグループ、Huaweiの装置供給を引き続き認める英国政府の決定であるが、政治的およびセキュリティ懸念を置いておくとしても、統制相場では該業界の多くには大きく引き続く含みがある旨。

Mobile World Congress(MWC)の中止で、Huaweiの新しい折り畳みスマホが発表されているが、約30万円からと高価ではある。

◇ファーウェイ、折り畳みスマホ新機種、来月投入、サムスン追う (2月26日付け 日経)
→中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)は、画面を折り畳めるスマートフォンの新機種、「MateXs」を3月に発売すると発表、2機種目の折り畳みスマホで、次世代通信規格「5G」に対応し動画などを素早くダウンロードできる旨。スマホ出荷台数で世界首位の韓国サムスン電子も折り畳みスマホに力を入れており、2位のファーウェイは新機種の投入で追い上げる旨。自社開発した5G用の半導体を採用し通信性能も高めた旨。価格は2499ユーロ(約30万円)から。

【Appleの自前半導体設計】

iPhonesおよびiPadsに続いて、Appleが「Mac」ノートのプロセッサについてこれまでのIntel製から5-nmプロセス自前設計に置き換えていく動きが予想されている。

◇New Mac with Apple processor coming in 2021, top analyst Kuo says-Analyst predicts a Mac with an Arm processor next year (2月24日付け CNBC)
→TF Securitiesのアナリスト、Ming-Chi Kuo氏が、投資家向けnoteの中で、Appleが2021年前半の間にArm-ベース・プロセッサ搭載Macモデルを投入する旨。Appleは、iPhonesおよびiPadsで行っているようにIntelプロセッサ代替として該5-nanometer半導体を設計する旨。


≪グローバル雑学王−608≫

古代ギリシアより語り伝えられる伝承文化で、多くの神々が登場し、人間のように愛憎劇を繰り広げる物語、ギリシア神話について、

『世界の神話』
 (沖田 瑞穂 著:岩波ジュニア新書 902) …2019年8月22日第1刷発行

より2回にわたって見ていく2回目である。ギリシア神話は、以下の三種の物語群に大別できるという。
 1.世界の起源   …世界の始まり
 20神々の物語   …オリュンポス以前、オリュンポスの世界
   ※オリュンポス=海抜2917メートル。ギリシャ神話で主神ゼウスをはじめとするオリンポス十二神の居所 といわれる聖山。
 3.英雄たちの物語 …人間の起源、英雄の誕生、英雄の神話
今回は、オリュンポスの神々が次々に生み出した5つの人間の種族に纏わる3の内容のエピソードが語られていく。「パンドラの箱」、「トロイ戦  争」、「アキレス腱」など、馴染みのキーワードが現れてくる。目にしたことがある絵画の場面の意味合いを改めて納得するところもある。


4 ギリシアの神話 …2分の2

⇒「プロメテウス、人間に火を与える」
 …青銅の種族の時代に起こった事件
 …人間と神々の区別がはっきりとつくように
 *あるときゼウスは、神々と人間の区別をはっきりさせようと考えた
 *プロメテウスという知恵者の神が、その役を引き受けた
 *ゼウスは、自分をだまそうとしたプロメテウスのたくらみを、見破っていた
 *プロメテウスは、人間のために良かれと思ってゼウスを欺こうとしたが、結果的には人間に避けられない死の運命をもたらすことになった
 *ゼウスはこのときから、人間が生きていくための食物が、大地を耕すつらい労働によってしか手に入らないようにしてしまった
 *プロメテウスがまた人間の味方をして、隠された火を、天から盗んで人間に与えた
 *仕返しにゼウスは神々に命令、最初の人間の女パンドラを造らせ、禍に満ちた贈り物として、プロメテウスの兄弟のエピメテウスに贈ることにした

⇒「パンドラの誕生」
 *ゼウスは神々に最初の女パンドラを造ることを命じた
 *まずヘパイストスが、美しく愛らしい乙女の姿を作った
 *乙女は神々のさまざまな贈りものによって飾り立てられ、パンドラと名付けられた
 *エピメテウスは兄弟のプロメテウスから言われていたことを忘れてこの贈りものを受け取り、後になって悔やむことに
 *パンドラはその手で災厄の封印された甕の大蓋を開けて、甕の中身をまき散らし、人間にさまざまな苦難を招いてしまった
 *ひとりエルピス(希望)のみが、甕の縁の下側に残って、外には飛び出なかった
 *その他の数知れぬ災厄は人間界に跳梁することに
―「希望」のみが甕の中に残ったこと、古来さまざまな論議
―人間はもろもろの悪に満ちた世界に生きるが、ただ希望のみを頼りに生きている

―パンドラが開けたのは「箱」であるとする伝承が有名
―ギリシア語の原典では、パンドラが開けたのは「甕」(ピトス)
―後にローマの文化の中で、「箱」に置きかわったとされている

⇒「しばられたプロメテウス」
 *プロメテウスは、ゼウスをあざむいて人間の利益をはかろうとした罰として、柱に鎖で縛られ、ゼウスが送る大鷲によって昼の間中、肝臓を食われるという、終わりのない刑罰を受けることに
 *英雄のヘラクレスがゼウスの大鷲を矢で射殺、プロメテウスを刑罰から解放して、神々の仲間に復帰させた―人体の中で肝臓とは、唯一自ら再生する能力を持つ臓器
―古代ギリシア人も知っていて、それでこのような神話ができたのだろう
―昔の人々の人体への飽くなき探求心

⇒「デウカリオンの洪水」
 *プロメテウスの息子デウカリオンは、エピメテウスとパンドラの娘ピュラと結婚した
 *ゼウスは邪悪な人類に対し、地上に大雨を降らせて大洪水を起こした
 *デウカリオンとピュラだけは、正しい人間だったので、教えられて造った箱船に乗って、洪水をまぬがれた
 *神託の教えにしたがって、石を拾っては肩越しに投げると、デウカリオンの投げた石は男に、ピュラの投げた石は女になった
―メソポタミアの神話での「ウトナピシュティムの洪水神話」と似ている
 →神々が人類を滅ぼす洪水を起こすが、選ばれた家族だけが「箱船」に乗って生き延び、その家族の子孫がふえて後の新たな人類となる、という筋書きが共通

⇒「トロイ戦争の発端」
 …英雄の種族がほろび、現在の鉄の種族の世にかわるきっかけとなったのが、トロイ戦争
 …発端は、女神たちのいさかい
 *ゼウスは絶世の美女である海の女神テティスに求愛していたが、自分の地位を息子に脅かされるのを恐れて、求愛を断念
 *テティスを、プティアの王である人間のペレウスと結婚させることに
 *この結婚から、父のペレウスよりもはるかに強力な、アキレウスという名の息子が誕生
 *結婚を祝って神々は宴会をもよおしたが、争いの女神エリスだけは招かれなかった
 *エリスは、「最も美しい女神」への贈りものだと言って、黄金のリンゴを宴会場に投げ込んだ
 *誰が受け取るかということで、ヘラとアテナとアプロディテ、3人の女神が激しく争った
 *ゼウスは、小アジアのダーダネルス海峡の近くにあったトロイ王国の王子パリスに、その審判をさせることにした
 *パリスは、世界一の美女を与えるというアプロディテを選んだ
 *その世界一の美女とは、ゼウスが人間のレダと契って産ませたヘレネだった
 *パロスはアプロディテに助けられてスパルタへ行き、ヘレネを誘拐してたくさんの財宝とともにトロイへ連れ帰り、妻にした

⇒「トロイ戦争の英雄たち」
 …ギリシアの諸国の王たちは、エーゲ海を渡ってトロイへ攻め寄せた
 …ギリシア軍によるトロイの包囲は10年にわたった
 *ゼウスを除くオリュンポスの神々も、ギリシア方とトロイ方に分かれて、しばしば地上に降りて来て助勢した
 *アキレウスも、その不死身の唯一の弱点であった右足のかかとに矢を射当てられて落命した
  →「アキレス腱」の由来

⇒「トロイの木馬」
 *戦争の勝敗を分ける決定打となったのが、オデュッセウスがアテナの助けで考え出した「木馬の計略」
 *オデュッセウスは、巨大な木馬を作らせ、空洞になっている腹の中に、ギリシア勢の選り抜きの勇士たちが隠れた
 *酔いつぶれて熟睡した夜更けに、木馬からギリシアの戦士たちが出てきた
 *不意を打たれてなすすべもなくうろたえるトロイ人に対して、殺りくをほしいままにした
 *女たちは、奴隷も王女も皆、ギリシア方の大将たちに分配された

⇒「ギリシア勢の帰国」
 *ギリシアの英雄たちは、それぞれさまざまな苦難にあい、無事に故国に帰れたものは少数
 *オデュッセウスは最も数奇な運命をたどった
 *最後には、たった一人、10年の間さまざまな場所を放浪し、辛酸をなめた
―オデュッセウスの冒険物語が、ホメロスの『オデュッセイア』

⇒「アイネイアス」
 *トロイの英雄に、アイネイアスという名の、女神アプロディテの息子がいた
 *彼は、殺りくが繰り広げられていたトロイから無事に脱出した
 *アイネイアスの死後、息子のアスカニオスはアルバ市を築いてその初代の王になった
 *アルバの16代目の王ヌミトルの王女レア=シルヴィアが、軍神マルスの種を受けて双子のロムルスとレムスを産んだ
 *彼らは一緒にローマを創建し、ロムルスがその初代の王になった
―こうして、ギリシアの神話は、ローマの神話へと、つながっていく

【コラム 英語の月名とローマのユリウス暦】

・英語の月名は、ローマのユリウス暦に由来
・それ以前のローマ初期の暦法では1年は10か月
・JanuaryとFebruaryがあとから加えられた
・Septemberは、本来「七の月」という意味
 →改定で2ヶ月ずれ、「七」を意味する名前のまま「九月」になった
・「六月」は、女神ユノ、ギリシアの女神ヘラの月
 →「ジューン・ブライド」…「六月の花嫁は幸せになれる」
 →ヘラに守護されて幸せになれる、ということ

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