2025年3月17日
|週間ニュース分析
先週は、半導体の経済指標を示す台湾のIT/半導体の主要企業19社の2月の売上額が示され、前年同月比(YoY)で43.7%の増収があった。また世界半導体の1月の販売額が同17.9%増を示した。Intelの製造をTSMCなどが出資するという話もある。グーグルがロボットに生成AIを導入したというニュースがあったが、ロボットが自律的に動くようになる。日本のラピダスの売上額がまだ立たないため、今後の出資に官民の動きに注目が集まっている。
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2025年3月17日
|長見晃の海外トピックス
TSMC関連の動きに注目させられており、まずは、先週月曜3日にホワイトハウスで発表された$100 billionの米国追加投資を巡って引き続く波紋である。次に、トランプ政権からの働きかけともされるが、インテルのファウンドリー製造部門への共同出資の動きであり、TSMCの米国大手顧客に参加の声掛けを行っているとあらわされている。その経営が苦境にあるインテルは、新しいCEOの人選が行われている。そして、TSMCの本年1月および2月の業績が発表され、当月販売高最高更新が続いているが、世界半導体販売高と同様、AI関連需要が大きく引っ張る現下の市況の先行きには目が離せないところがある。以下他にも、関連する動き&内容を取り出している。
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2025年3月13日
|経営者に聞く
IntelのCEOが半導体業界のエキスパートであるLip-Bu Tan氏(図1)に決まった。同氏は元Cadence Design SystemsのCEOなどを経て、さまざまな企業の経営層やエンジェル(スタートアップに出資する投資家)などを務めていた。IntelではCEOに加え、取締役会のメンバーにも再び就任する。同氏は2024年8月まで取締役だった。
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2025年3月12日
|市場分析
最新、2024年第4四半期における世界ファウンドリ企業ランキングが発表された。1位のTSMCは市場シェアを広げ続け、前四半期の64.7%から67%超にもなった。一人勝ちはまだ続いている。2位はSamsungだが、3位のSMIC、4位UMC、5位GlobalFoundries、6位Huahong Groupという順位は定着してきた。ラピダスはいつこのトップ10ランキングに入るのだろうか。
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2025年3月11日
|産業分析
Intelの子会社ではあるが、AlteraはFPGA(現場で回路を書き換え可能なロジック)メーカーとして2024年独立した。最近、記者会見を開き、IntelだけではなくTSMCをはじめとする世界中のファウンドリを使うことをAltera CEOのSandra Rivera氏が明らかにした。Intelはパートナーの1社であるが、Alteraは独立したFPGAメーカーに戻った。
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2025年3月11日
|市場分析
2024年世界半導体企業ランキングをセミコンポータルが独自に調べた。1位はダントツでNvidia、2位はTSMC、3位Samsungとなっており、Nvidiaの強さが目立つ。この調査は、各社の2024年第4四半期の決算が発表され、同時に2024年通期の決算も明らかになったことで集めたもの。Nvidiaは2月〜翌年1月が年度となるため、Nvidiaの年度決算発表を待って作成した。
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2025年3月11日
|泉谷渉の視点
Gartner社の調べによれば(編集注1)、2024年の世界半導体市場は、18.1%も伸びて94兆円に達したという。いよいよ100兆円の大台が見えて来ており、2030年の200兆円突破も夢ではなくなったと言えよう。
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2025年3月10日
|週間ニュース分析
先週、気になる大きなニュースが2件飛び込んできた。一つはTSMCが米国に1000億ドル(約15兆円)を投資して、現在のアリゾナ工場とは別に3工場を新設する。もう一つはArmがマレーシアに工場を作るというニュースだ。SoCチップを設計するビジネスに入ったというニュースが1カ月ほど前にあったが、その裏付けになりそうだ。
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2025年3月10日
|長見晃の海外トピックス
米国・Semiconductor Industry Association(SIA)より月次世界半導体販売高が発表され、本年の出だし、1月について$56.5 billionで、前年同月比17.9%増、一方前月比は1.7%減と、2ヶ月連続減である。1月の販売高としては過去最高であり、2024年11月に記録した単月最高の$57.8 billionに続く高い水準にある。人工知能(AI)需要が大きく引っ張る現下の市場特性に、引き続き注目である。トランプ米大統領の迫りくる関税攻勢に先手を打って、台湾のTSMCが、米国への$100 billionの追加投資を同大統領とともにホワイトハウスで発表している。最先端の取り組みは台湾で維持する、など世界の半導体生産を引っ張る台湾はじめ関連する反応が相次いでいる。
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2025年3月 7日
|鴨志田元孝の技術つれづれ
第46回ITE国際画像機器展2024(パシフィコ横浜 12月4-6日)に久しぶりで実際に見学をしてきた。筆者の印象は、1)目的に合わせた範囲で精度を向上させたAIの実装化が進んだことと、2)フォトンの飛行時間測定技術(Time of Flight;以下ToFと略記)の開発実用化が進展してきたことであった。既に発表されている本機器展のベスト出展社アワードにダイトロン社が選ばれており(参考資料1)、同社に心より御祝詞を申し上げたい。これはその選定基準である「説明員の知識・情報・提案力」への評価等の観点で選ばれている。しかし本稿はそうではなく、飽くまでも筆者の個人的な技術的見解であることを予めお断りしておく。
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