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2024年2月

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ルネサスがAltiumを8800億円で買収する理由

ルネサスがAltiumを8800億円で買収する理由

ルネサスエレクトロニクスは、米国のサンディエゴに本社を置くPCB(Printed Circuit Board)設計ツールベンダーであるAltium社を約91豪億ドル(約8879億円)で買収すると発表した。半導体メーカーであるルネサスはPCB設計ツールベンダーを買収して何をしようとしているのか。ルネサスCEOの柴田英利氏の発言とAltiumの製品ポートフォリオから読み解くことができる。 [→続きを読む]

2023年12月の世界半導体市場、前年同月比19%成長、4カ月連続プラスに

2023年12月の世界半導体市場、前年同月比19%成長、4カ月連続プラスに

世界の半導体市場が2023年9月以来、4カ月連続プラス成長で、特に12月単月では前年同月比が2カ月連続2桁成長の19%増という結果になった。SIA(米半導体工業会)の発表した3ヵ月の移動平均値が11月にプラスに転じたと発表しているが、単月では9月からプラスになっている。セミコンポータルでは過去に引きずられない単月の金額で表している。 [→続きを読む]

自動車向け半導体は快走するも、産業用が23年10〜12月期は不調

自動車向け半導体は快走するも、産業用が23年10〜12月期は不調

先週も2023年10〜12月期の決算発表が相次ぎ、ルネサス、Infineon、キオクシア、東京エレクトロンなどから発表があった。自動車・産業向けについてルネサスとInfineonが対照的な結果で、この四半期ではルネサスはまずまずだが、Infineonが大きく落ち込んだ。キオクシアは赤字だったが、回復の兆しが見えてきた。また東京エレクトロンも明るさを見せてきた。 [→続きを読む]

2023年の世界半導体販売高8.2%減;TSMC熊本オープン&第2工場発表関連

2023年の世界半導体販売高8.2%減;TSMC熊本オープン&第2工場発表関連

米国・Semiconductor Industry Association(SIA)より月次世界半導体販売高が発表され、2023年12月について$48.66 billion、前月比1.4%増、前年同月比11.6%増と増勢を維持している。これで2023年を締めて、年間販売高が$526.8 billionとあらわされ、史上最高を記録した2022年の$574.1 billionから8.2%減と発表されている。AI(人工知能)需要の活況をはじめ引っ張って本年、2024年は最高更新を大きくうかがう予想が調査各社からあらわされる現時点である。次に、TSMCが熊本県で建設を進めてきた新工場が来る2月24日にオープンを迎える中、日本での第2工場の建設が発表されている。今後の進捗&進展に一層注目するところである。 [→続きを読む]

2023年のシリコンウェーハ出荷面積は前年比14%減で一服状態

2023年のシリコンウェーハ出荷面積は前年比14%減で一服状態

2023年のシリコンウェーハの出荷面積は、前年比14.3%減の126億200万平方インチだったとSEMIのSMG(Silicon Manufacturers Group)が発表した(参考資料1)。ウェーハ売り上げは、10.9%減の123億ドルになった。2019年から3年連続ウェーハ面積は拡大してきたが、2023年になって落ち込みを迎えた。 [→続きを読む]

1月に最もよく読まれた記事は、能登大地震による半導体関連工場の状況

1月に最もよく読まれた記事は、能登大地震による半導体関連工場の状況

2024年1月に最もよく読まれた記事は、「元日の能登半島地震、半導体工場やシリコン結晶工場は現時点で影響少ない」であった。1月1日午後4時10分に起きた能登半島大地震は、居住者と共に半導体関係工場も被災した。正月休み明けにいち早く、半導体関係工場の様子をその時点でわかる範囲で報じた。 [→続きを読む]

GaNパワー半導体の逆バイアス試験方法がJEDEC標準となった

GaNパワー半導体の逆バイアス試験方法がJEDEC標準となった

化合物パワー半導体のGaNデバイスの逆バイアス信頼性評価法(図1)がJEDECで標準化された(参考資料1)。JEDEC(Joint Electron Device Engineering Council)はメモリのピン配置などの標準化をみんなで決めるための世界的な標準化団体。ここで決まった仕様は半導体製品の標準となり、製品の普及だけではなくコストを下げる役割もある。 [→続きを読む]

ニューロAIはデータフローコンピュータに乗ってくる時代になるか

ニューロAIはデータフローコンピュータに乗ってくる時代になるか

半導体チップからコンピュータラック、基盤モデルまでフルスタックでAIを提供するスタートアップ、SambaNova(サンバノバ)が日本オフィスを開設、そのチップアーキテクチャにデータフローコンピューティングを採用していることがわかった。AIの基本的なモデルであるニューラルネットワークもデータフロー方式であるため、AIとは相性が良い。古くて新しいデータフローコンピュータ時代がやってくるかもしれない。 [→続きを読む]

24年の半導体生産は前年比15%増の活況に〜AI搭載でスマホ、PCが再成長!

24年の半導体生産は前年比15%増の活況に〜AI搭載でスマホ、PCが再成長!

2024年の半導体市況については、さまざまな意見が取り沙汰されている。世界最大の半導体消費市場である中国経済の低迷、さらには新型コロナウイルスからの復興の遅れなどを理由にネガティブな見方をする人たちが多い。しかし超ポジティブの立場をとる筆者は決してそうは考えない。結論を先に言えば、2024年の世界半導体生産額は前年比15%増を達成すると見ており、90兆円の大台乗せも十分にあり得ると考えているのだ。 [→続きを読む]

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