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アイサプライのDGレシオ、半導体は景気回復基調に

 アイサプライ・ジャパンがこのほど発表した2007年6月のDGレシオは1.17を前月と同様キープし、半導体市況の本格回復がいよいよ本物になってきたことを表している。DGレシオは、半導体の出荷に対する受注額の比を表し、いわゆるB/B(book to bill)レシオと同様な指数である。

 6月のDGレシオの1.17は、出荷額を100とすると受注額は117になっているという意味である。すなわち半導体市況では受注が増えてきた、すなわちエレクトロニクス景気が回復基調にあるといえよう。

 また、受注額、販売額は、2003年1月時点での数字を1とすると、それぞれ1.54、1.46となった。5月に比べると、いずれも0.08ポイントずつ上昇した。すなわち受注額、販売額とも増え、しかも受注の方が多いという結果を示している。

 加えて、下の図を見る限り、昨年の5月6月と比べても上昇基調にあるため、季節変動の影響はないと考えられる。昨年は5月から6月にかけてむしろ下降傾向にあった。

半導体・電子部品の受注/販売レシオ

 このことから、エレクトロニクス市場の景気は改善していると言ってよいだろう。アイサプライは、iPhoneに代表される携帯電話と、ノートパソコンが好調だとみている。ただし、各社とも慎重なコメントを述べているという。

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