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5月の世界の半導体製造装置売り上げ、対前年同期比23.6%減

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SEAJ(日本半導体製造装置協会)とSEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)およびSEMIジャパンが共同で、2008年5月分の世界の半導体製造装置販売統計を発表した。これによると、5月の実績は22億7451万ドルで、対前年同期比で23.6%減、対前月比で20.6%減と落ち込み、ここ1年間で最低の数字に落ち込んだ。

半導体製造装置 月別売上推移


この5月の実績も販売高が3ヵ月周期で推移する傾向に当てはまっており、3月を周期のピークとして、4月、5月は連続してマイナスに転じた。しかし、対前年同期比が2ヵ月連続で20%以上の大幅なマイナスは、ここ2年間のデータをみても例がない。5月が周期の底となり、6月には再び上昇することが見込まれるので、4月から3ヵ月続く対前年同期比割れに歯止めがかかるのを期待したい。


半導体製造装置 地域別市場月推移


国別でみると、特に落ち込みが目立ったのが台湾と中国である。対前年同期比で台湾が53.3%減、中国が64.5%減と大幅なマイナスを記録した。また、対前月比では台湾が41.2%減、韓国が53.0%減と大きく落ち込んだ。日本は、ほぼ前年並みでわずかなプラス成長にとどまった。

依然として、サブプライムローン問題が及ぼす金融不安による投資引き締めの状態が続いているのかもしれない。


(セミコンポータル 山田敦子)

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