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4月の世界半導体製造装置売り上げは大きくマイナス

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SEAJ(日本半導体製造装置協会)とSEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)およびSEMIジャパンが共同で、2008年4月分の世界の半導体製造装置販売統計を発表した。これによると、4月の実績は総合計で28億6458万ドル、対前年同期比で23.3%減、対前月比では34.5%減のマイナスに転じている。

半導体製造装置 月別売上推移


3カ月周期で販売高が推移する傾向から見ると、3月をピークとして4月の販売高が落ちることは予想できたが、昨年4月における対前年同月比が17.2%増であったのに対し大きく落ち込んだ。また、対前月比で見ても、昨年4月では19.3%減であったのに対し、今回は34.5%減と後退しており、3ヵ月周期の傾向から、周期の底となる5月にはさらに落ち込むことが予測されるので注意が必要だ。

対前年同期比で昨年7月から5カ月連続で横ばい、12月に底を打ち、その後回復基調にあるように思えたが2カ月連続のマイナス、それもさらに減速した格好となった。


半導体製造装置 地域別市場月推移


各国別では日本市場、北米市場、中国市場の落ち込みが目立ち、全体で大幅なマイナスとなった。世界的な原油高騰やサブプライムローンの影響も懸念される。

日本市場をみてみると、対前月比で43.7%減と落ち込みが激しいが、期末の駆け込みで3月に数字を伸ばしたことの反動ではないかと推測される。

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