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世界の半導体販売額、2022年は二桁成長へ、IC Insightsの予測

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2022年の世界半導体市場はプラス成長かマイナス成長か、プラス成長ならどの程度の伸び率が期待できるのだろうか。市場調査会社であるIC Insightsは、25%成長を記録したと見られる2021年からさらに何%伸びるのかを調査、見積もった。

Worldwide Semiconductor Sales Growth / IC Insights

図1 世界半導体販売額の推移 出典: IC Insights


同社の結論は、2022年の成長率は11%で、世界半導体販売額は6806億ドル(約78兆円)になる(参考資料1)。全半導体製品の内、ICとそれ以外のOSD(Optoelectronics、Sensor/actuator、Discrete)の市場に分けているが、共に10.8%増の成長で、ICは5651 億ドル、OSDは1155億ドルになる、と予想した。

2021年の経済回復に於いて、多数の半導体製品がシステムメーカー、装置メーカーに使われてきたが、彼らの需要を満たすことができなかった。特に車載用半導体が供給不足だった。ICの出荷数量は22%、OSDデバイスの出荷数量は20%伸びた。

この10年間の半導体製品の出荷数量が、ICが年平均7.4%増、OSDデバイスは同4.7%増で推移してきたことから見ると2021年の成長率は異常な伸びを示していた。IC Insightsは、2022年の出荷数量をIC、OSDデバイスとも10%伸びると想定し、それぞれ4320億個、8893億個と見積もった。合計で約1.3兆個になる。

このことからICのASP(平均単価)は1.31ドル、OSDデバイスのそれは0.13ドルになる。IC Insightsは、この1月に「半導体産業フラッシュレポート」を発行し、2022年中を通して四半期ごとにアップデートしながら、2026年までの半導体市場を予測するという。ICとOSDデバイスに分け、それぞれの出荷数量、販売額、ASPを見積もり、半導体市場に影響を与える世界経済状況やGDPを加味しながら、評価する。4回のアップデートは、2月、5月、8月、11月に行うとしている。

参考資料
1. "2022 Semiconductor Sales to Grow 11% After Surging 25% in 2021", IC insights (2022/01/06)

(2022/01/07)

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