11月の日本製半導体製造装置はマイナス成長、北米製は2桁成長
2020年11月における半導体製造装置の販売額は日本製、北米製とも、前月比で2ヵ月連続、マイナスとなった。日本製は前月比2.5%減の1778億9600万円、北米製は同1.4%減の26億1160万ドルとなった。これは一休みと前月は捉えたが、2ヵ月連続では要注意となる。
図1 日本製および北米製の半導体製造装置販売額の推移
いずれも前月比ではマイナスだが、日本製は実は深刻だ。1年前の前年同月比でもマイナスの3.8%減となっているからだ。北米製の半導体製造装置は前年同月比では23%増となっている。もう少し長期で見なければはっきりしたことは言えないが、少なくともこれまでは日本製半導体製造装置と北米製のそれとはほぼリンクしており、同様な傾向を示してきた。
しかし、今回、販売額が日米で大きく差が広がっている。それも2カ月連続であることに注意する必要がある。また、日本では11月に販売額がついに前年比でもマイナスになっていることに注意すべきであろう。
今月の販売額に関して、SEMIのAjit Manocha会長は、北米の半導体製造装置の販売額が9月に高い値を示してからは、若干緩んできているが、まだまだ堅調に推移している、と述べている。これは前年比では20%を超える成長率を示していることから強気の発言に結び付いている。日本での落ち込みがこれ以上広がる恐れがないとは言えないため、推移を注意してみる必要がある。
参考資料
1. 10月の世界半導体装置販売額は一服か? (2020/12/01)