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ファウンドリビジネスは2020年に19%成長へ

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半導体ICファウンドリは2014年の年率平均(CAGR)18%成長以来、2020年はそれを超える19%成長に達する見込みである。これは市場調査会社のIC Insightsが発表したもの。来年以降は、CAGR9.8%のプラス成長が続いていくと見ている。同社が定義するファウンドリ専門企業とは、自社ブランド製品を持たないファウンドリのことである。

2014-2024 Foundry Sales Forecast

図1 ファウンドリビジネスの将来見込み 出典:IC Insights


ファウンドリ専門企業(Pure-play foundry)は、IDM(設計から製造まで手掛ける垂直統合の半導体企業)と違って自社ブランドのICを持たない請負製造専門企業のことである。IC Insightsは、SamsungをIDMと規定しており、ファウンドリ事業を行うものの、ファウンドリ専門企業には含めない、としている。

これまで、ファウンドリ企業は大きく沈むことはなかった。2009年のリーマンショックの時でさえ、9%減にとどまり、半導体全体が21%もマイナスだったこと(WSTSの統計による)と対照的である。IC Insightsによると、2004年から2019年までの16年間の内、9年は9%以下の成長率だったが、7年は2桁成長してきた。

また今後もファウンドリビジネスは、2019年から2024年に渡り、ファウンドリ専門企業の成長率はCAGRが9.8%と見られており、同じ期間の全IC市場のCAGR7.3%よりも大きくなると見込まれている。この数字は、2014~2019年のCAGR6.0%成長よりも4%ポイントも大きくなると見込まれている。つまり、ファウンドリビジネスはこれまで以上に成長することを意味している。

(2020/09/24)

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