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2008年度製造装置は半導体が-5.2%減だが、FPDは46%増とSEAJが予測

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2007年度〜2009年度にわたる半導体製造装置・FPD製造装置の需要予測がSEAJから発表された。日本製製造装置の販売高は、半導体とFPDを合わせて、2006年度が対前年比13.5%増の2兆3206億円であったのに対し、2007年度は5.2%減の2兆2001億円になる見込みである。2008年度以降は成長基調に入り、2008年度が2.5%増の2兆2544億円、2009年度は7.5%増の2兆4244億円になると予測されている。

半導体及びFPD製造装置 全装置予測


製造装置を半導体とFPDに分けてみると、半導体製造装置のほうが圧倒的に多い。半導体製造装置を見てみると、2006年度が17.2%増の1兆7778億円だったが、2007年度は3.6%増の1兆8418億円とむしろプラス成長を示した。2008年度はこの反動により、6.0%減の1兆7313億円、2009年度は6.8%増の1兆8490億円と予測している。

FPD製造装置では、海外のパネルメーカーが投資を控えたことにより、2007年度は34.0%減の3583億円と見ており、2008年度はその反動でプラスに転じ、46%増の5231億円と見ている。すでに受注額ではプラス成長になっている。2008年1月10日の日本経済新聞によると、東京エレクトロンは2007年10-12月期の半導体製造装置の受注額は17%増の約1410億円だったのに対して、液晶製造装置の受注額は7.8倍の570億円と大幅に増えた。2009年度のFPD製造装置販売予想額は、10%増の5754億円と見ている。

半導体製造装置の中身を見てみると、製造装置の最も大きな部分を占めるプロセス処理装置関係が2007年度の1兆2892億円の見通しから12%減の1兆1496億円に落ち込み、2009年度にその反動で7.6%増の1兆2370億円に回復していくと見ている。


半導体製造装置 日本製装置販売高予測


半導体製造装置の中で順調に伸びていくのは、検査装置である。2008年度は12.4%増の3272億円、2009年度は7.4%増の3513億円と予想している。特に、LSIテスターは半導体デバイスの販売額に直結しているため、2008年度の半導体デバイスのプラスの伸びにリンクして2008年度、2009年度も緩やかだがプラス成長していくと予想している。WSTSやSIAは2008年、2009年とも緩やかに伸びていくと予想している。この予測資料は2008年1月に作成された。


SEAJ 2008年1月 半導体及びFPD製造装置 需要予測

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