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直近のファウンドリランキング、2桁マイナス成長企業が続出

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最新(2019年第2四半期)の半導体ファウンドリの世界ランキングが発表された(参考資料1)。TSMCが依然トップであることには変わりはないが、資金力に勝るSamsungが第2位をキープしている。ファウンドリ市場全体は前年同期比8%減の153億6300万ドルとなっている。これは市場調査会社のTrendForceが調べたもの。

表1 直近における世界の半導体ファウンドリトップテン 出典:TrendForce

Table: 2Q19 Revenue Rankings for the Top 10 Foundries (Unit: Million USD)


トップのTSMCは、ファウンドリ全体が8%減と凹む中で、4%減にとどまった。これは、先端の7nmプロセスへの要求が高まったことによるとTrendForceは見ている。ただし、米国商務省が華為科技およびその関連会社70社をエンティティリスト、すなわち貿易するのに好ましくない企業のリストに載せたことによって、QualcommやQorvo、Google、ARMなどのハイテク企業が華為から距離を置くようになった。このため、米国ファブレス半導体製品は生産量を減らし、ファウンドリ企業は大きく影響を受けた。

華為の受けた打撃は極めて大きい。Armコアのライセンス拒否による影響は、次世代半導体に向けたもののため、すぐには出なくても、Googleのソフトウエア(Android)の使用権を制限されるとその影響は極めて大きい。TSMCそのものは、華為から依頼が来てもHiSiliconのアプリケーションプロセッサやモデムチップ(ベースバンドチップ)を作るつもりでいても、スマートフォンの生産台数が減少するためTSMCへの打撃もやってくる。華為は中国向けのスマホには独自でOSを開発すると述べているが、海外向けスマホが生産台数の4割も占めるため、Androidが使えないのは華為にとって厳しい。ということは、HiSiliconのチップを製造しているTSMCにとってもこの先は厳しいことになる。

となると、ファウンドリにとってこの先、米中貿易戦争の影響の少ない市場を探すとなると、やはりクルマのカーエレクトロニクス市場であろう。それほどの微細化は必要ないため、この分野に力を入れているファウンドリ企業は落ち込みが少ない。

平均成長率が8%減といえ、それ以下にとどまっている企業はトップ10社の内、3社しかない。そのうちのTSMCが50%近い市場シェアを占めているため、2桁落ち込みした企業が4社あり、さらに圏外の企業群も2桁落ち込みである。1桁落ち込みで留まる企業はマシといえる。

参考資料
1. Global Top Ten Foundries for 2Q19 Perform Less-than-expected Due to Sliding Demand and High Inventories, Says TrendForce (2019/06/13)
2. ファウンドリが大きく落ち込む1Q19だが、TSMCは依然ダントツ1位 (2019/03/29)

(2019/06/26)

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