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半導体製造装置市場、好調が続く

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SEAJ(日本半導体製造装置協会)が1月20日に発表した日本製半導体製造装置の受注額、販売額はそれぞれ前月比13%増の1648億7000万円、同0.5%減の1255億200万円となり、B/Bレシオは1.31と高くなった。依然として好調なのだが、B/Bレシオが高すぎるのが心配で、バブル的な様相を示している恐れもある。FPD製造装置も好調だ。

図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ

図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ


B/Bレシオは1.0〜1.2で推移するのが最も健全で、それ以上高いとバブル的、低ければ景気後退とみてよいだろう。半導体ICの販売も好調で、この推移だけを見ている限り、問題はないだろうが、製造装置で受注額と販売額が大きくかい離していると、健全とは言いにくい。ただ、製造装置は、受注があったからと言ってすぐに出荷できる製品ではない。組み立てやテストに時間を要するため、出荷までに半年程度かかる。半年後に経済状況が変わってしまい受注額よりも販売額の方が多くなると、B/Bレシオは1.0を割ってしまうことになる。ただ、今のところ、半導体ICデバイス市場は順調に推移している。


図2 日本製FPD製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ

図2 日本製FPD製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ


日本製FPD製造装置も中国市場でのバブル的な様相が見られなくなってきた。2016年5月までは受注額が大きい一方で、販売額は伸びない状況が続いており、B/Bレシオは1.5を超える月が続いていた。受注額が大きすぎるのに追いつかない状況はバブル的であり、日本の製造装置メーカーは液晶製造装置の受注が来てもすぐには出荷の仕込みをせず、バブル的な様相を見届けていた。

しかし6月からはバブル的な受注額ではなくなり、販売額に近い数字になってきた。ようやくバブルではなく健全な市場になりつつある。EMS(電子製造請負サービス)である鴻海精密の液晶工場投資が始まり、受注額は再び伸びる傾向がある。販売額も付いてきており、FPD製造装置は安定成長期を迎えるようになった。

参考資料
1. 日本製半導体製造装置の受注が活発になり始めた (2016/12/20)

(2017/01/24)

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