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2016年第1四半期の世界半導体トップ20社ランキング

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2016年第1四半期の世界半導体トップ20社ランキングを米市場調査会社のIC Insightsが発表した。それによると、トップのIntelは前年同期比9%増とパソコンの次の時代を先取りした戦略で伸ばしたが、トップ20社平均では同6%減とマイナスになった。Intelはパソコンの売り上げが低迷する中で大健闘しているといえる。

表1 2016年第1四半期の世界半導体トップ20社見込み 出典:IC Insights

表1 2016年第1四半期の世界半導体トップ20社見込み 出典:IC Insights


世界全体の販売額は7%減だったため、上位20社の方がやや良い。トップ20社の中で、AMDは昨年圏外だったが、19%減にもかかわらず20位に入ってきた。第1四半期売り上げが8億3200万ドルだった。代わって昨年19位から21位の圏外に落ちたのは、シャープで30%減だとしている。

今回の業績の特徴は、メモリメーカーが総崩れしたこと。特にメモリしか製造していないSK HynixとMicronはそれぞれ30%減、28%減、Samsungはアプリケーションプロセッサも製造しているため、メモリの落ち込みを何とか相殺して横ばいを保った。東芝は7%減にとどまっているが、円高の影響に助けられている面もある。2015年12月末は120円程度であったが、円高傾向が進み2016年3月には110円程度まで上がっている。このため、円ベースでは10%以上のマイナスの可能性が高い。

第1位のIntelは、2015年12月の時点でもAlteraとの買収が完了していなかったが、2015年第1四半期の数字にはAlteraの数字を加えているという。つまり、IntelはAlteraを買収したから売り上げが増えたのではなく、脱PC化を図ったから伸びた。昨年は買収が多かったため、IC Insightsはそれを考慮して、1年前の2015年第1四半期の業績にはBroadcomならAvagoも含め、NXPにはFreescaleを、GlobalFoundriesにはIBMも含めている。

また、Appleをファブレス半導体メーカーとして含めている点が新しい。AppleのARMベースのプロセッサは決して外販しないが、プロセッサの「想定販売価格」から2016年第1四半期は前年同期比10%増の13億9000万ドルと見積もっている。Appleのプロセッサは、13機種のiPhoneと12機種のiPad、音楽プレイヤーiPod、Apple Watch、Apple TVに使われている。

伸びが大きかったのは、nVidiaであり、前年同期比15%増の12億8500万ドルになり、その順位は1年前の20位から17位に上昇した。順位を上げたのは、Broadcomも同様に3つ上げ1年前の7位から4位に上がった。ここでは比較のためにAvagoの買収の影響が出ないように、1年前にもAvagoの売り上げを合算している。このためマイナス成長だったが順位は上がった。

MediaTekも12%増と大きく伸ばした。スマートフォンが飽和し始めたことに伴い、カーエレクトロニクスや、RTOS対応の開発キットや、画像処理プロセッサを発表したほか、スウェーデンEricssonやフランスのOrange、日本のNTTドコモなど通信機器メーカーに加え、通信オペレータとも協力関係を築き、積極的な海外との共同開発を展開している。

今年もある程度、企業買収は続くかもしれない。MicrochipとAtmelの合併はその一つだ。合併をはじめとする業界再編があれば順位の変動は、もっと起きる可能性もある。

(2016/05/13)

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