光エレ、センサなどIC以外の製品は過去最高だった2015年
2015年の世界半導体市場はやや減速気味に終わったが、IC以外の光エレクトロニクスやセンサなどOSDの分野では過去最高の売り上げに達していた、と米IC Insightsが発表した(表1)。特に照明分野に区分けしているLEDが前年比14%成長を遂げていた。
表1 成長したOSD分野の主な製品 出典:IC Insights
IC InsightsがOSD(Optoelectronics Sensor/actuator Discrete)と呼ぶIC以外の分野においては、2015年に前年比3.4%増の666億ドルに達し、半導体全体の売り上げの18.8%を占めるようになった。ICが減速したものの、その他のOSD部門が伸びたため、若干の減速で済んだ。OSD部門の半導体全体に対する比率が2005年は15.3%であり、1995年は12.7%であったから、じわじわ増えていることになる。
最高の成長率を示したLED照明に続き、13%増が赤外線センサ、12%増がCMOSセンサ、レーザートランスミッタが10%増と2桁成長が続いた。その他、アクチュエータ9%増、フォトカプラ7%増、圧力センサ6%増、MEMSベースの半導体5%増となっている。全センサは1%増にとどまった。
但し、2016年を含め、これからIoT (Internet of Things) 時代になるともっとセンサは伸びることになろう。IoTビジネスでは、工業用のセンサは、これまでとは違い大量に使うことができるようになるため、伸びはもっと増えると期待される。IC Insightsも同様に見ており、2015〜2020年に渡る年平均成長率CAGRは、光エレクトロニクスが8.3%、センサ/アクチュエータが5.6%、ディスクリートが3.5%の伸びを示すと見ている。