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半導体製造装置の販売額が15ヵ月連続プラス成長

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日本半導体製造装置協会(SEAJ)とSEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)およびSEMIジャパンと共同で発表したWorldwide SEMS Reportによれば、世界市場における半導体製造装置の販売額が2007年5月末で15ヵ月連続プラス成長になった。2006年の3月にプラスに転じて以来、半導体製造装置は伸び続けており、半導体産業の旺盛な設備投資が続いていることを示している。

半導体製造装置月別売上推移


この5月における販売額は29億9288万米ドルと、対前年比23.7%の伸びを示した。4月、3月はそれぞれ対前年比17.7%増の37億5180万米ドル、8.5%増の46億2668万米ドルだった。5月の販売額の絶対額でみると、対前月比では79%と減少したが、これは季節要因によるもの。前年比での伸びはむしろ加速している。

地域別にみて伸びがもっとも大きい地域はやはり中国で、3.85倍の4億1660万ドル。次が台湾で2倍近い90.9%増の8億3671万ドル、3番目が日本でほぼ横ばいの0.5%増の5億5400万ドルとなっている。これらのプラス成長地域に対して、韓国は-0.4%の4億1140万ドル、欧州は-8%減の2億395万ドル、北米は-16%減の3億8750万ドルと投資を減らしている。

半導体製造装置地域別市場月推移

絶対額で見ると台湾の8億3671万ドルがもっとも大きいが、次が日本の5億5400万ドルが続く。もはや韓国を追い抜いている。それも台湾の投資額のうち、日本のエルピーダメモリと台湾のPowerchip Semiconductorとの合弁であるRexchip Electronicsの投資額も含まれていると見られる。Rexchip社への装置設置が第2四半期に予定されていたためだ。つまり、メモリービジネスで日本の半導体メーカーが活発に投資している状況が読み取れる。

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