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半導体製造装置の受注額が下げ止まる

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SEAJ(日本半導体製造装置協会)が発表した2014年2月の半導体/FPD製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオは、良い方向に向かっている。半導体製造装置の受注額が2013年10月から2014年1月まで下がり続けていたが、2月には上昇に転じた。その販売額はゆっくりと増えている。

図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ

図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ


2月の受注額は1087億9400万円、販売額974億8700万円、B/Bレシオは1.12という結果だった。1月まで、B/Bレシオが1.0を超えてはいたものの、受注額の減少傾向(参考資料1)が気になっていた。2月になって受注額が前月比8.3%増と増え、グラフの傾向として下げ止まった。販売額は1月に続き増え続けているが、受注額の伸びはそれ以上だったためにB/Bレシオが1月の1.10から1.12へと微増した。

1月の時点で、懸念材料として、DARMやNANDフラッシュの価格が下がっていることがあったが、景況や世界情勢などを見ても大きく景気が後退するというサインは見当たらなかった。セミコンポータルは要注意と見たものの、その理由は明確ではなかった。1月までの受注額の減少傾向はいわば「誤差範囲内」だったかもしれない。


図2 日本製FPD製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ

図2 日本製FPD製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ


これに対して、FPD製造装置は依然として厳しい状況にある。2月の受注額は240億3600万円、販売額は297億5300万円、B/Bレシオは0.81となった。受注額は先月よりも増えたが、販売額と比べるとまだ少ない。販売額は先月よりも16%減少したためB/Bレシオは改善されてはいるが、本格的な回復はもう少し時間がかかりそうだ。

参考資料
1. 半導体製造装置の受注額が3カ月連続で減少、B/Bレシオ1.1でも要注意 (2014/02/25)

(2014/03/20)

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