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上昇期に入った世界の半導体産業、10月の出荷額は過去最高

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2013年10月の世界半導体出荷額は、270億6000万ドルと3ヵ月の移動平均値としては過去最高を達成した。2008〜2009年のリーマンショックによる落ち込み期間を過ぎてから世界の半導体出荷額はやや足踏み状態だった。今年に入り上昇傾向が強まっている。

図1 世界半導体出荷額の推移 出典:WSTS

図1 世界半導体出荷額の推移 出典:WSTS


今年の第3四半期には、805億5187万ドルと四半期として過去最高を記録している。世界半導体出荷額は、四半期の期末月ごとにピークを迎えてきた。すなわち、3月、6月、9月、12月は例年、その四半期のピーク月に当たっている。この四半期ごとの周期がずれると、景気の後退かバブルかのどちらかになる。理想的には、四半期末ごとのピークが着実に上がっていくことが望ましい。

この1年では、2012年12月が254億5333万ドル、2013年3月は262億1676万ドル、同6月267億8617万ドル、9月293億8787億ドル、と着実に上がってきている(図2)。これはゆっくりだが、成長軌道に入っていると理解してよいだろう。


図2 世界半導体出荷額の単月数字の推移 出典:WSTS

図2 世界半導体出荷額の単月数字の推移 出典:WSTS


図2においても、出荷額は凸凹を繰り返しているように見えるが、3月、6月、9月、12月にピークがあることがわかる。四半期末の次の月は必ず下がっている。このため、この10月単月の出荷額が前月よりも落ちているが、気にかけるほどではない。むしろ3ヵ月の移動平均では、5〜7月間が255億3000万ドル、8〜10月間は270億6000万ドルとなり、上がっている。

(2013/12/12)

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