3月同様、4月も日本製半導体・FPD製造装置の好調さ続く
日本製半導体・FPD製造装置が好調さを持続している。このほどSEAJ(日本半導体製造装置協会)が発表した、4月の受注額・販売額・B/Bレシオのデータでは、受注額が増え続け、先月予想した通り、B/Bレシオは共に1.00を超え好調を維持している。
図1 日本製半導体製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ
4月における半導体製造装置は、受注額が971億円と1000億円の大台にあと一歩まで迫った。販売額は先月より少し下がり874億7000万円となった。この結果、受注額/販売額の比であるB/Bレシオは1.11と上向いた。販売額は先月より少し下がったが、グラフを見れば、3月が上がり過ぎたともいえる。このため、産業としては健全な状態に戻ったといえる。
一方、FPD製造装置は、これまで受注、販売とも抑え過ぎたために、その反動となって4月の受注は3月比74%増の335億6200万円と大きく増えた。販売額はまだ追いつかず254億5600万円にとどまり、その結果B/Bレシオは1.32と飛び上がった。FPD製造装置は、乱高下が激しい。
図2 日本製FPD製造装置の受注額・販売額・B/Bレシオ 出典:SEAJ
3月のデータから、日本製の半導体・FPD製造装置は共に上向いてきた、とひと月前に表現したが、4月の結果はその通りになった。この傾向が続くことを願う。