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2013年に成長が期待できる10のIC製品−ICインサイツの調査

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市場調査会社のICインサイツ(Insights)は、2013年に成長が期待されるICをリストアップした。これによると、最も高い成長率を見込めるIC製品はタブレット向けのMPUで50%増、その次が携帯電話用アプリケーションプロセッサで28%増と見ている。

表1 2013年に成長が期待できる製品ランキング 出典:IC Insights

表1 2013年に成長が期待できる製品ランキング 出典:IC Insights


以下、有線通信用ロジック、NANDフラッシュメモリ、有線通信用アナログLSI、DRAM、無線通信用ロジック、自動車用ロジック、民生向けロジック、32ビットマイクロコントローラ、となっている(表1)。

ICインサイツは2013年の半導体成長率を6%と見積もっており、上で述べたICは全てこれ以上の伸び率を示している。特に32ビットマイコンは、組み込みシステムの高精度化とコネクティビティ応用の拡大が需要をけん引している。ヘルスケアやスマートカードなどの組み込み用途もある。さらにはカーエレクトロニクスでは、クルマのインテリジェント化を推進し、ドライブ情報システムや準自律運転による駐車システム、自動クルーズ制御や衝突防止システムなどに使われる。

DRAMは、数量が2%しか増えないものの、平均単価は7%上昇するとICインサイツが見積もっている。2012年までの5年間は供給過剰になり、市場が小さくなってきたが、昨年エルピーダの倒産や台湾での生産中止などにより、供給が絞られたことが原因。

有線通信分野の伸びも見込める。特にモバイル利用による通信トラフィックの増大により、通信回線のバックボーンである有線通信(光ファイバ)の需要も増えている。この分野は、基地局での回線のデータレートが10Gbpsから40Gbpsへ高速になってきており、最近は100Gbpsを目指す争いが始まっている。

(2013/02/13)

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