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世界半導体上期ランキング、ファウンドリが大きく成長

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世界半導体企業の最新のランキングが米市場調査会社のICインサイツから発表された。2012年の上半期のランキングの大きな特徴は、ファウンドリが成長してきたことだった。中でもグローバルファウンドリーズが初めてトップ20位ランキングの第16位に顔を出し、ファウンドリメーカーとして第2位になった(表)。

表 2012年上半期の世界半導体トップ20社 出典:IC Insights

表 2012年上半期の世界半導体トップ20社 出典:IC Insights


1位から4位まではインテル、サムスン、TSMC、テキサスインスツルメンツ(TI)の順は変わらないが、2011年全体で5位だった東芝、6位のルネサスエレクトロニクスがそれぞれ一つずつランクを落とした。5位にはクアルコムが7位から二つランクを上げた。マイクロンは10位から9位に上がったが、エルピーダ買収が終わると同社の売り上げは、25〜30億ドルが加算されるという。

トップ20社のうち、伸び率(第1四半期に対する第2四半期の比)が最も大きかったのはファウンドリ3社であり、TSMCが22%、グローバルファウンドリーズは18%、3番目のUMCは16%を示した。

ICインサイツは、日本のメーカーが大きく落ちたことも今回の特徴だとしている。特に今年の第1四半期に対する第2四半期の落ち込みが激しい。特に東芝は26%減と下げ幅が最も大きく、次が富士通セミコンダクターの23%減、ルネサスは10%減にとどまる。日本企業で唯一ソニーが3%増とプラス成長を示した。東芝は、NANDフラッシュの価格低迷が影響し、NANDフラッシュだけだと40%の減収になり、8億ドルの売り上げ減少につながったとしている。ただし、東芝と同じ工場でNANDフラッシュを生産しているサンディスクの売り上げは14%減にとどまるという。世界の半導体産業全体は第1四半期に対して第2四半期は6%伸びたことから、日本メーカーが世界の半導体の成長の足を引っ張った格好になる。

日本企業に対して悪い話ばかりではない。ICインサイツは、ルネサスは第2四半期に対する第3四半期の伸びは24%増と見込んでいるという。東芝は今年後半の回復を見込み、2012年度3月通期の見通しは変えていない。

NXPセミコンダクターズが前期比12%増で第2四半期を伸ばしたことも特筆すべきことである。通常は下半期に売り上げが伸びる半導体産業の特徴を考慮すると、上半期だけで昨年1年の半分の売り上げを占めている。このため通期での伸びが期待される。親会社フィリップスの株式保有はゼロになり、文字通り完全独立した欧州NXPが業績を伸ばしている姿には欧州危機の影は見えない。

(2012/08/03)

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