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半導体、FPD向け共に日本製製造装置が上昇基調に

先週、SEMIとSEAJが共同で発表した、世界の半導体製造装置市場において第1四半期から上昇傾向が見られることを伝えた。これを裏付けるかのように、SEAJは日本製半導体およびFPD製造装置の5月のB/Bレシオを発表、ここでも受注額は増え、B/Bレシオは0.91まで高まった。

図1 日本製半導体製造装置のB/Bレシオ 出典:SEAJ

図1 日本製半導体製造装置のB/Bレシオ 出典:SEAJ


SEAJの発表では、日本製半導体製造装置の5月の受注額は前月比3.0%増の1081億1900万円となり、B/Bレシオは4月の0.88から0.91へ0.03ポイント上昇した(図1)。販売額は前月比0.24%減という微減の1191億200万円である。前年同月比ではそれぞれ9.3%減、5.7%減ではあるが、上昇傾向には変わりはない。

図1 日本製半導体製造装置のB/Bレシオ 出典:SEAJ

図2 日本製FPD製造装置のB/Bレシオ 出典:SEAJ


日本製FPD製造装置は、5月には久々に受注額が大きく増加した(図2)。受注額は4月の54億4900万円から5月に131億700万円に増加し、販売額は4月の237億1200万円から、5月には0.9%減の235億400万円とほとんど横ばいだった。B/Bレシオは4月に底の0.23から5月には0.56に上昇した。

このデータは、輸出を含む日本製半導体およびFPD製造装置の3ヵ月の移動平均であり、月々の大きな変動を吸収している。このため、上昇傾向、下降傾向とも傾きは緩やかに表現される。

(2012/06/21)
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