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日本製半導体製造装置、受注額、B/Bレシオとも上向きに転じた4月

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SEAJ(日本半導体製造装置協会)によると、4月における日本製半導体製造装置の受注額が上向きに転じ、B/Bレシオも上向きに転じた。受注額は3月の983億1400万円から1049億2400万円に増え、B/Bレシオは3月の0.78から0.88に上昇した。

図1 日本製半導体製造装置の受注額、販売額、B/Bレシオ 出典:SEAJ

図1 日本製半導体製造装置の受注額、販売額、B/Bレシオ 出典:SEAJ


2011年の12月に受注額が前月よりも2割上がって以来、若干下がり気味のまま販売額が伸びてきたため、B/Bレシオは下がり気味で推移してきた。4月になってB/Bレシオはまだ1.0以下ではあるが、ようやく上向いた。受注額、販売額とも3ヵ月の移動平均値であるから、移動平均値を採らなければ4月の実数字はもっと高いはずである。

ファウンドリが設備投資を増やしているという最近の状況を見ると、半導体製造装置の受注額は上向いているといえるだろう。

一方のフラットパネルディスプレイ(FPD)製造装置は相変わらず悪い。特に受注が回復しないことが悲観的な材料となっている。最近は中国市場が景気後退気味だという報道が多く、FPDの低価格の歯止めが利かない状況だ。販売額はここ3ヵ月間横ばいで受注額はその1/4しかないという悲惨な状況となっている。


図2 FPD製造装置の受注額、販売額、B/Bレシオ 出典:SEAJ

図2 FPD製造装置の受注額、販売額、B/Bレシオ 出典:SEAJ


(2012/05/22)

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