セミコンポータル
半導体・FPD・液晶・製造装置・材料・設計のポータルサイト

ファブレス半導体のトップ25社ランキング、クアルコムは2位以下を引き離す

|

米市場調査会社のICインサイツ(IC Insights)は、世界半導体ランキングに続き、ファブレスランキングを発表した。これによると、1位から3位までは昨年と同じ、クアルコム、ブロードコム、AMDの順であったが、2位以下を大きく引き離した。4位にはnVidiaが昨年の6位から上昇した。

表 2011年世界ファブレス半導体ランキング 単位は百万ドル 出典:IC Insights

表 2011年世界ファブレス半導体ランキング 単位は百万ドル 出典:IC Insights


4位から5位に下がったのはマーベル、5位から6位に下がったのは台湾のメディアテック。7位から10位まで順位は昨年と変らず、ザイリンクス、アルテラ、LSI、アバゴの順。大きく順位を落としたのはSTエリクソンで2009年の9位から2010年12位、2011年には14位に後退した。

2010年から比べて2011年に大きく成長した企業は、27位から17位に上がった中国のスプレッドトラム(Spreadtrum)社で、次がドイツのダイアログ(Dialog Semiconductor)社、そしてクアルコムの順になっている。いずれも通信、ワイヤレス技術のファブレスであり、プレッドトラム社はベースバンドチップとRF CMOSトランシーバチップで中国国内のワイヤレス市場の90%を押さえているとしている。

2011年は台湾のメディアテックが中国市場でシェアを失い売り上げを落とす一方、Mスターやノバテックは堅実に伸ばした。日本企業としては唯一、画像処理のメガチップスが23位と検討している。ただし、2010年に-24%と大きく売り上げを落としたことに対して2011年は35%増と回復させた。

中小企業の多いファブレスの中で唯一、大手企業同士の合弁であるSTエリクソンは、身売りされるという噂が出ていたらしい。

(2012/04/12)

月別アーカイブ