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世界の半導体製造装置市場、3四半期連続横ばい続く、やや要注意

SEMIは、SEAJ(日本半導体製造装置協会)の協力を得て、2011年第2四半期における半導体製造装置の販売額が前年同期比31%増の119億2000万ドルになったと発表した。前四半期と比べると1%減であり、3期連続ほぼ横ばい状態が続いている。

図1 世界半導体製造装置の販売額 出典:SEMI

図1 世界半導体製造装置の販売額 出典:SEMI


世界市場における半導体製造装置の販売額はリーマンショック前の状況並みに回復したが、日本市場はまだその状態には達していない。2007年ごろから半導体製造装置の最大の市場は日本から台湾へ移っており、2010年には台湾が第1位となった。2010年には北米が第2位を占めるような勢いになってきており、2011年の第1四半期は最大瞬間風速的に北米が世界一の製造装置市場となった。第2四半期は台湾がトップに返り咲いている。

SEMIによると、第2四半期における受注額は107億6000万ドルとなり、全世界でのB/Bレシオは、0.90である。前期は0.92であり、やや1.0を下回っている。受注額は対前期比で3%減、販売額も1%減と、共に減少傾向であることから景気後退に備える必要があろう。

(2011/09/08)
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