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2011年第1四半期の世界半導体製造装置は前年同期比61%増の120億ドルに

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SEMIは、2011年の第1四半期における、世界半導体製造装置の総売上高は前年同期比61%増の120億ドルになったと発表した。対前期比では1%増とほぼ横ばいである。このデータは日本半導体製造装置協会(SEAJ)と協力して世界各地の100社を超える企業から集計したもの。

図1 地域別製造装置売上 数字は有効数字で丸めているため若干のずれはある
出典:SEMI

図1 地域別製造装置売上 数字は有効数字で丸めているため若干のずれはある 出典:SEMI


日本の成長率はほぼ平均に近く、震災の影響はこの期間ではそれほど大きくはないようだ。対前年同期比では韓国が減少し、対前期比では台湾の-15%、中国の-17%、その他の-24%が大きく落ち込んでいるが、これと対照的に北米と欧州は大きく増えている。韓国が唯一、対前年同期比も対前期比も共にマイナスであることは、サムスンが韓国におけるメモリ工場への投資を抑え、米国テキサス州オースチンのファウンドリ工場への投資を強力に進めているというウワサと符合する。

世界の半導体製造装置の受注額は2011年第1四半期に110億8000万ドルとなり、四半期ベースのB/Bレシオは0.92である。この受注額は前年同期比18%増だが、対前期比(2010年第4四半期と比べて)では11%減となっている。

(2011/06/16)

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