DRAMの最新世界ランキング、エルピーダの第3位は変わらず
2011年第1四半期におけるDRAMの世界市場(出荷額)は、対前期(2010年第4四半期)での86億4300万ドルから4%減の82億9600万ドルになったことが、シンガポールをベースとする市場調査会社Trendforceの研究部門DRAMeXchangeの調べでわかった。エルピーダメモリの市場シェアは13.5%の第3位。
表1 DRAMの最新ランキング 金額の単位は全て100万米ドル 出典:DRAMeXchange
DRAMeXchangeによると、第1位サムスン、2位ハイニックス、4位マイクロン、という順序は変わらない。総額で4%減であるが、最も大きく伸ばしたのはパワーチップの8.3%増、逆に減らしたのはプロモスの9.9%減と、それほど大きな振れはない。ただし、第2位のハイニックスと第3位のエルピーダとの市場シェアでの差は、前期の8.3ポイント差から9.4ポイント差へとやや開いた。
総額での平均売り上げは4%減ったが、平均のメモリ容量の増大傾向は変わらない。出荷DRAMのビット数は対前期比15%伸びたが、平均単価(契約ベース)が30%減少した。その割には落ち込みが少ないと見えるが、これはDRAM出荷量のうち、より単価の高いモバイルDRAMやグラフィックスDRAMへシフトしたことによると見ている。 実際、パソコンの出荷量は対前期比で7%減になったことと符合する。
ちなみに2011年の第1四半期では、DDR3の2GバイトのDRAMモジュール価格は、前期(2010年第4四半期)の平均23.9ドルから30%ダウンの16.7ドルになり、1333MHz のDDR3チップの単価は対前期比で26.7%減の1.1ドルに下落した。