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日本製の半導体製造装置、FPD製造装置とも2月は受注額が上向き始めた

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SEAJ(日本半導体製造装置協会)が3月23日に発表した、2011年2月における日本製半導体製造装置のB/Bレシオは1.05、と先月の0.99から改善した。FPD製造装置のB/Bレシオはまだ1.00には到達せず0.95に終わったが、数字だけ見ていると今後は明るい。これらの数字は3ヵ月の移動平均値である。

図1 日本製製造装置のB/Bレシオが上向きに 出典:SEAJ

図1 日本製製造装置のB/Bレシオが上向きに 出典:SEAJ


半導体製造装置の受注額は、2010年9月の1279億6300万円をここ1年のピークにして、2011年の1月までじわじわと減少し続けてきた。これが2月になって初めて底打ちともいうべき、増加傾向を見せ始めた。一方で、B/Bレシオ値そのものは、2010年9月に1.14として1.0〜1.14という範囲に入っており、受注額の減少傾向にも歯止めがかかった形をとる。2010年6〜8月は受注額に対して販売額としての供給体制が間に合わず、B/Bレシオは1.38〜1.53という不健全な数字を示していた。

図2 日本製FPD製造装置が受注額も、B/Bレシオも上向く 出典:SEAJ

図2 日本製FPD製造装置が受注額も、B/Bレシオも上向く 出典:SEAJ


2010年1〜3月における日本製FPD製造装置のB/Bレシオは1.43、1.72、1.29というやはり異常な供給不足を示していた反面、4、5月は逆に供給過多になり販売額の方が受注額よりも圧倒的に多い状態が始まった。その後受注額が増え、大きなズレはなくなってきたものの1.0をやや下回るといった状況が続いていた。2010年12月と2011年1月には再び受注額と販売額とのかい離が起こり、B/Bレシオは下ぶれていた。2月には0.95に回復し、受注額も増え始めている。

(2011/03/24)

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