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電子機器に使われる半導体の割合は過去最高の25%を超える

電子機器に使われる半導体デバイスの割合は2010年過去最高の25.4%に達した、と米国市場調査会社のIC インサイツが発表した。電子機器に使われる半導体の金額は、ここのところ急上昇はしていないが、長期的にはじわじわと増えている。ICインサイツの予測では2015年には27.8%に達すると見ている。

図1 電子機器に占める半導体の割合(金額ベース) 出典:IC Insights

図1 電子機器に占める半導体の割合(金額ベース) 出典:IC Insights


これまで、電子機器に占める半導体の割合が最も高かった年は、23.1%を記録した2006年と1995年だった。2010年はこれらを上回った。

図1に見られるように、電子機器に占める半導体の割合の年次推移はそれほど急ではなかった。1974年から1984年までの10年間で、6.0%から9.0%に増えただけに留まった。これが1989年には5年間でほぼ同じ3ポイントアップの12.1%に大きく増え、1994年までの次の5年間では6.4ポイント増の18.5%にも成長した。それ以降、ゆったりとしたスピードで増えてきている。

1989年から2010年までの22年間で、半導体の割合は13.3ポイント増え、平均年率では0.6ポイントの割合で増えている。半導体の比率がゆっくりと上がっているのは、ASP(平均単価)が下がってきているからである。

(2011/01/19)
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