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WSTSの2010年半導体売り上げ見込みは32.7%成長の3004億ドル、11年もプラス

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WSTS(世界半導体市場統計)が2012年までの半導体売上高の予測を発表した。それによると、2010年は対前年比32.7%増の3004億ドルに達する見込みである。2011年は4.5%成長、2012年はさらに5.6%成長と緩やかな成長を継続するとみている。2012年には3315億ドルになると予測する。

図1 WSTSが発表した半導体売り上げの予測

図1 WSTSが発表した半導体売り上げの予測


半導体の成長率が10%以内で推移すると、円ドルの為替レートの影響をまともに受ける。WSTSは為替レートを、2009年93.4円、2010年88.5円、2011年以降85.9円と見ているが、2008年は103.6円となっており変動幅が極めて大きい。円ベースで日本企業の売り上げを見ると、2010年でもピーク時にはまだ遠い。

製品別では、2010年に伸びたのはメモリーの57.5%増で、次がディスクリートの39.5%増、そしてオプトエレクトロニクス(受光・発光素子)の33.9%、アナログの32.5%、MOSマイクロの25.3%と続く。2009年はディスクリートなどの汎用品において調整が起こり、10年後半は逆に汎用品が足りないと言われ汎用品の市場が伸びた。


表1 製品別の売り上げ数字

表1 製品別の売り上げ数字


2011年には逆にMOSメモリーが唯一、-6.1%とマイナス成長になると見ている。フラッシュもSRAMもプラス成長であるが、DRAMの低価格化が強く要求され、価格の動向からDRAM売り上げ全体の規模が下がるだろうと見ているからだ。

(2010/12/02)

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