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2010年世界の半導体ランキング、メモリー企業とファウンドリが大躍進

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2010年の半導体企業トップ20社ランキング(見込み)を米市場調査会社のICインサイツが発表した。これによるとファブレスとメモリー企業が大躍進した。さらに、首位インテルと2位サムスンの差が縮まった。2009年インテルはサムスンよりも52%売り上げが大きかったが、2010年は23%大きいだけにとどまる。

表1 ICインサイツが発表した2010年の半導体ランキング

表1 ICインサイツが発表した2010年の半導体ランキング


メモリーメーカーは、サムスンが54%伸びたのをはじめ、NANDフラッシュの東芝も5位から3位へと躍進、ハイニックスは9位から7位、マイクロンは10位から9位、エルピーダは15位から11位へと大きく伸ばした。伸びもハイニックスが68%、マイクロンは69%、エルピーダは75%と大きい。

また、ファウンドリでは、台湾のTSMCが昨年の6位から4位に躍進し、UMCがついにトップ20社ランキングに登場した。ファブレスでは、クアルコムが8位から10位にランクを落としたものの、ブロードコム、AMDが12位、13位へと上がってきた。ファウンドリの売り上げは半導体全体の売り上げをダブルカウントするという理由からアイサプライはランキングに含めていないが、もしファウンドリをランキングから除くとするなら、ファブレスの台湾メディアテックと米マーベルがそれぞれ19位、20位にランクインされることになる。メディアテックは2009年に22%増という驚異的な伸びを示したが、2010年はわずか6%増にとどまっている。

2010年4月に合併したルネサスは、2009年の数字は単純に合併前のNECエレクトロニクスとルネサステクノロジを合算したものだが、2009年の4位から2010年は残念ながら6位に転落する見込みだ。

(2010/11/10)

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