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7月の日本製製造装置の市場動向、半導体は好調だがFPDはまだら模様

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日本半導体製造装置協会(SEAJ)が発表した7月の日本製半導体製造装置のB/Bレシオは、3ヵ月の移動平均において1.53と、好調な様子を示している。一方日本製FPD製造装置は4ヵ月ぶりに1.01と1.00を超えたが、受注額に勢いがない。

半導体製造装置のB/Bレシオは1.00以上をキープ

図1 半導体製造装置のB/Bレシオは1.00以上をキープ


半導体製造装置の受注は、1年以上に渡り右肩上がりの成長を遂げているが、販売額は5月にピークを迎え、6月はやや落としたが、7月は販売額もわずかだが戻した。販売額が少なすぎたため、B/Bレシオが高めに出ている。需要に追い付くのにもう少し時間がかかるため、健全なB/Bレシオ(1.2〜1.3)となるにはその時まで待つことになろう。


FPD製造装置はまだら模様

図2 FPD製造装置はまだら模様


一方のFPD製造装置は受注額、販売額とも波があり、上昇傾向とも下降傾向ともいえない。2月の受注のピークを迎えた後に受注は低迷し6月に少し盛り返したものの、7月にまた下降したため、1.01という数字を素直に喜べない。それ以上に販売額が低下傾向にあるため、結果的に1.0を超えただけにすぎない。要注意だろう。

(2010/08/19)

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