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2009年12月の世界の半導体売上高は過去12月では最高、不況前を超える

SIA(米半導体工業会)が発表した2009年の世界の半導体売り上げは2263億ドルと前年比で9%減になった。これは、当初の予想よりもはるかに良い方向で回復しており、11月のWSTSは2009年の半導体市場は11.4%減と予想していた。わずか2ヵ月で対前年比率が一ケタ台に縮まったということは予想以上に回復が早く進んでいることを示している。

WSTSが発表した2009年12月までの世界半導体の売り上げ

WSTSが発表した2009年12月までの世界半導体の売り上げ


2009年11月にWSTSが発表した売り上げ2009年の見込みは、2201億ドルだったが、12月の実績値を組み込んでみて改めて見ると2009年の売り上げは2263億ドルだった。特に12月における売り上げは、過去最高の234億7714万ドルを示した。

これまでの12月の最高の売り上げは2007年の234億2648万ドルだった。もはや不況の前の数字を完全に超えている。2009年の第4四半期の数字をみても、不況前の最高値を超えている。これまでの最高の第4四半期は不況前の2007年の668億4357万ドルだったが、2009年の第4四半期は672億8493万ドルを示した。

SIA会長のジョージ・スカリー氏は、「2009年の第4四半期の売り上げはパソコンや携帯電話、民生機器などさまざまな市場には順調な需要があり、それによって支えられてきた」とみており、2010年の半導体は順調に成長していくとしている。

(2010/02/05)
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