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半導体、液晶/プラズマ・テレビ、携帯電話、PCの生産、絶好調の中国

中国における半導体ICや液晶テレビ、プラズマテレビ、携帯電話の生産が絶好調だ。前年実績をはるかに追い越しており、ここ数カ月の生産個数・台数はすでに前年同月を2ケタ%以上、上回っている。

半導体IC生産が快調

半導体IC生産が快調


11月における半導体ICの生産個数が49億1000万個と昨年同月よりも38.4%伸びている。液晶テレビ、プラズマテレビ、携帯電話、パソコンの生産台数ももちろん2ケタの伸びを示している。

フラットパネルテレビの市場データはまだ10月分しか入手できないが、2009年10月における液晶テレビの生産額は前年同月比2.76倍の771万台、プラズマテレビは3倍の27万台とこれまでの好調をキープしている。液晶テレビは771万台の生産台数のうち輸出は514万台で、残りの257万台が内需だろうと思われる。一方のプラズマテレビは輸出がわずか3万台であり、残りの24万台が内需だろうと見られる。すなわち内需比率はプラズマテレビの方が圧倒的に高い。しかもプラズマの方が液晶よりも伸びは大きい。


液晶テレビ・プラズマテレビの生産台数
液晶テレビ・プラズマテレビの生産台数


携帯電話の生産台数は8月から3ヵ月連続で前年を上回っており、10月は31.8%増の6062万台となった。このうち輸出は1978万台と内需の方が圧倒的に大きい。中国でも最近は3Gへの移行が著しく、GSM機の生産台数が2009年8月からようやくプラス成長に転じたのに対して、CDMA機は2009年1月からずっと続けてプラス成長を維持している。10月はピーク時の6月実績よりもむしろ少し下がり1397万台となったが、それでも対前年同月比63.2%増と圧倒している。


携帯電話の生産台数
携帯電話の生産台数


パソコンも回復が著しく2009年5月から11月まで連続してプラス成長を記録している。パソコンは生産台数の計上遅れがあり、11月に多数計上されてきたため、11月の生産台数は異常ともいえる39.2%増の1961万台を記録した。

セミコンダクタポータルのコンテンツパートナー、アレグロ インフォメーション・インク(以下アレグロ)による、中国のエレクトロニクス・半導体・液晶分野のマーケット情報です。アレグロは、同社独自の調査及び、中国国家統計局、CCID、中国電子報、経済参考報、国際金融報などから得たフレッシュな情報をベースに、特に中国のIT、エレクトロニクス、半導体・液晶関連の情報収集・提供、分析、調査を行っています。今回、提供したのは、同社の月刊レポート「中国レポート:Electronics and Semiconductor China」の2009年12月号からの一部抜粋です。アレグロの中国レポートはこれが最後となります。これまでのご支援、ありがとうございました。

(2010/01/08)
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